坂本龍一は音楽家ですけれども知識欲が旺盛で色々な本を読んだり、色々な人たちと話していたのだなあと思います。本書を読んでもそうした坂本氏の知的な部分が各所に感じられて好ましい読み物でした。ここで言う知的と言うのは勉強が出来て良い大学入って、というような意味の知的ではなく、やんちゃもし、外れたこともたくさんやった上での知性という意味です。坂本氏が亡くなって初めて戦場のメリークリスマスをピアノで弾き良い曲だなと思いました。
下巻も上巻に劣らずスリリングで息をつかせない展開でした。本を読むのが遅い自分でも自分の尺度では一気に上下巻を読んでしまいました。いわゆるハードボイルドとか冒険小説のジャンルなのでしょうが、そうしたジャンルをはみ出して面白い小説です。昔からロストーマスは面白かったですが、今回は面白さが出色なのは翻訳が優れているからでしょうか。以前原書でロストーマスを読む挑戦をしましたが、その独特の言い回し、ウィットが難し過ぎて断念したことがありました。
今さらロストーマスの新刊か、と思いましたが、これがすこぶる面白い。ロストーマス独特のウイット、プロット、会話は懐かしいほどに健在ですが、何かそれとは別の要素があるように思いました。何なのだろうか？それは多分主人公の外国での生い立ち、経験からその後の人生が現在の主人公をどのように形成したのかを丁寧に描いていることかもしれません。それも戦時中の中国での生活です。昔夢中で読んだロストーマスが生き返ったような感じがしました。今でもロストーマスの新作を読めたことに感謝です。
生物の存在理由が知りたくて本書を買いました。一部の内容は大変難しく理解するのに時間がかかりました。筆者も書いていますが、これほど売れるとは思わなかったというのはその通りだと思います。しかし、死ぬことが生物の発展に貢献するということは何か大切なことを気付かされた気がします。
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音楽は自由にする
坂本龍一は音楽家ですけれども知識欲が旺盛で色々な本を読んだり、色々な人たちと話していたのだなあと思います。本書を読んでもそうした坂本氏の知的な部分が各所に感じられて好ましい読み物でした。ここで言う知的と言うのは勉強が出来て良い大学入って、というような意味の知的ではなく、やんちゃもし、外れたこともたくさんやった上での知性という意味です。坂本氏が亡くなって初めて戦場のメリークリスマスをピアノで弾き良い曲だなと思いました。
愚者の街（下）
下巻も上巻に劣らずスリリングで息をつかせない展開でした。本を読むのが遅い自分でも自分の尺度では一気に上下巻を読んでしまいました。いわゆるハードボイルドとか冒険小説のジャンルなのでしょうが、そうしたジャンルをはみ出して面白い小説です。昔からロストーマスは面白かったですが、今回は面白さが出色なのは翻訳が優れているからでしょうか。以前原書でロストーマスを読む挑戦をしましたが、その独特の言い回し、ウィットが難し過ぎて断念したことがありました。
愚者の街（上）
今さらロストーマスの新刊か、と思いましたが、これがすこぶる面白い。ロストーマス独特のウイット、プロット、会話は懐かしいほどに健在ですが、何かそれとは別の要素があるように思いました。何なのだろうか？それは多分主人公の外国での生い立ち、経験からその後の人生が現在の主人公をどのように形成したのかを丁寧に描いていることかもしれません。それも戦時中の中国での生活です。昔夢中で読んだロストーマスが生き返ったような感じがしました。今でもロストーマスの新作を読めたことに感謝です。
生物はなぜ死ぬのか
生物の存在理由が知りたくて本書を買いました。一部の内容は大変難しく理解するのに時間がかかりました。筆者も書いていますが、これほど売れるとは思わなかったというのはその通りだと思います。しかし、死ぬことが生物の発展に貢献するということは何か大切なことを気付かされた気がします。