老神温泉　もうひとつのふる里　ホテル山口屋

部屋に入るとすでにお布団が敷かれていてすぐゴロゴロできるのが嬉しい。 隣室の話し声や足音、ドアの音は伝わりやすいです。冬は便座の冷たさがこたえるかもしれません。そういった部分は昭和を生き延びた人にはなつかしく受けとめられるかと。私は部屋の冷蔵庫が緑色だったことに感激しました。 「土曜宿泊」「1人客」「トイレ付」「大浴場ひろびろ（かつ混み合わない）」でこのお値段なので十分満足です。お風呂はとりわけ露天風呂の情趣が最高でした。お食事も味が濃すぎずおいしい。 宿泊日が老神温泉の大蛇まつりの日でもあったため、宿のロビーにも長～い蛇のお神輿が入ってくるのを見られました。太鼓の音に威勢のいいかけ声。外国の方もノリノリでお神輿を担いでいて、見ている方も自然と笑顔になりました。 翌朝は朝市へ。歩いて5分足らずの距離。お客さんも思ったより多く賑わっていました。浴衣姿で朝市で買ったものを提げながら途中の赤城神社にお参りし、宿まで帰る下り坂。背景の山が青々として大きい。空気が澄みわたっている。 宿を出たあと郷愁のような思いがこみ上げてきました。心の垣根を感じさせない宿の方のお人柄がなんといっても温かく、明日からまたがんばろうという気持ちになれました。本当にありがとうございます。