宮部みゆきの作品は、読みやすいし、面白い。読者に与える抵抗感がないので、電車の中で読むのには、いい本だと思う。でもそれ以上のものが得られない。自分の心が乾燥しすぎているからなのか。現実を生きるあなたに贈る、宮部みゆきの渾身の冒険小説とブックカバーに書いてあるが、いまひとつの思いがします。
三浦しをん作だけで期待して、本を購入してしまいました。善通寺丸だったけ、牧田家を見守る善通寺川あたりに住むカラスの集団知(神性あり)や、なくなった父神田幸夫が憑依する河童の干物、そして4人の個性あふれる女性が住む洋館と離れに住む80歳の高倉健に憧れる寡黙な男。 本の帯に書かれている2019年テレビ化されると書かれていましたが、河童の声だけの出演、烏の声だけの男の渋い声をだれが、やるのかが楽しみです。牧田家の女性を守る守衛を演ずる山田を、だれがどのように演じるのか楽しみです。 ここでは個性あふれる4人の女性については触れません。各年代の花あふれる女性を配置することによって視聴的にも魅力あるものになることが期待できます。 三浦しおんの作品の軽いユーモアが好きで、この本を手に取りました。さすが三浦しをんです。おもしろいです。三浦しをんの、政と源でしたでしょうか。幼馴染の男同士の男の、描かれた方がとてもよく、好きな作品です。男を描き、次には女を描く、多彩な三浦しをんに感謝します。
新たなる殺人事件が、おきるのかなあ、だれか殺されるのかなあと思っていましたが、意外な結末にびっくりしました。古く小さな町、鼻先町に住んでいる三人の女性、仏具屋の堂島奈々子、何も考えずにその生活を選んでしまい、いま葛藤している女性です。星川すみれは、芸術村に住む陶芸家、周囲の人に自分の才能が理解されないと思っている。本当に才能があるかどうかは判らないが、プライドは高い。町の大きな工場の幹部の妻、転勤族で地元の人と違和感を感じている相場光稀。 心に違和感を感じている三人の女性が交わり、子供たちが交わると、そこに周囲との摩擦、誤解とが生じます。違うタイプの女性が、事件後新しい生活とその予感を感じさせる結末が最高です。
我が家は、妻が読みたいとの発言を受けて購入しました。妻の読後の感想は、面白かったでした。夫である私の感想は、作品の前半は、リアルであり得るなあとおもっていましたが、後半が破天荒な筋立てになって、面白いのですが、おいおい、ちょっと無理無理という感想を持って、しまいました。しかし年金受給世代で、無年金とか、病気独居で図書館で、シリアスな本を読んだら、それこそやりきれなさを感じてしまうので、これで良かったのかも知れません。
京都旅行の途中、読了しました.上鴨、下鴨神社に参拝して玉依姫の縁起にも触れてきました。作者の知識と構想力に頭が下がります。文章力も素晴らしいですし、引き込まれてしまいました。今回は、異世界である山内の成り立ちや奈月彦が、なぜ金烏としての記憶をなくしたのかも、わかりましたので、満足をしました。 しかし読者は、欲張りです。あのヒロインすまほが、書かれているのが、わずかであること、もっともっと知りたい、読みたいという思いや、金烏は、この現実世界を放浪したかもしれない。そのときどんなエピソードがあったのだろうかと思ったりしました。 謎は謎として未解決のまま、王朝絵巻のような山内のすがた、そこでの王朝生活をもっと読みたかった気持ちがします。 今回、怨霊話怪異譚のようになって、とても残念です。作者には、他の財題での著作を書かれることを切に希望します。こんなことを書きながら、続きが出れば、また購入してしまうと思いますが・・・。
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過ぎ去りし王国の城(1)
宮部みゆきの作品は、読みやすいし、面白い。読者に与える抵抗感がないので、電車の中で読むのには、いい本だと思う。でもそれ以上のものが得られない。自分の心が乾燥しすぎているからなのか。現実を生きるあなたに贈る、宮部みゆきの渾身の冒険小説とブックカバーに書いてあるが、いまひとつの思いがします。
あの家に暮らす四人の女
三浦しをん作だけで期待して、本を購入してしまいました。善通寺丸だったけ、牧田家を見守る善通寺川あたりに住むカラスの集団知(神性あり)や、なくなった父神田幸夫が憑依する河童の干物、そして4人の個性あふれる女性が住む洋館と離れに住む80歳の高倉健に憧れる寡黙な男。 本の帯に書かれている2019年テレビ化されると書かれていましたが、河童の声だけの出演、烏の声だけの男の渋い声をだれが、やるのかが楽しみです。牧田家の女性を守る守衛を演ずる山田を、だれがどのように演じるのか楽しみです。 ここでは個性あふれる4人の女性については触れません。各年代の花あふれる女性を配置することによって視聴的にも魅力あるものになることが期待できます。 三浦しおんの作品の軽いユーモアが好きで、この本を手に取りました。さすが三浦しをんです。おもしろいです。三浦しをんの、政と源でしたでしょうか。幼馴染の男同士の男の、描かれた方がとてもよく、好きな作品です。男を描き、次には女を描く、多彩な三浦しをんに感謝します。
ユートピア
新たなる殺人事件が、おきるのかなあ、だれか殺されるのかなあと思っていましたが、意外な結末にびっくりしました。古く小さな町、鼻先町に住んでいる三人の女性、仏具屋の堂島奈々子、何も考えずにその生活を選んでしまい、いま葛藤している女性です。星川すみれは、芸術村に住む陶芸家、周囲の人に自分の才能が理解されないと思っている。本当に才能があるかどうかは判らないが、プライドは高い。町の大きな工場の幹部の妻、転勤族で地元の人と違和感を感じている相場光稀。 心に違和感を感じている三人の女性が交わり、子供たちが交わると、そこに周囲との摩擦、誤解とが生じます。違うタイプの女性が、事件後新しい生活とその予感を感じさせる結末が最高です。
老後の資金がありません
我が家は、妻が読みたいとの発言を受けて購入しました。妻の読後の感想は、面白かったでした。夫である私の感想は、作品の前半は、リアルであり得るなあとおもっていましたが、後半が破天荒な筋立てになって、面白いのですが、おいおい、ちょっと無理無理という感想を持って、しまいました。しかし年金受給世代で、無年金とか、病気独居で図書館で、シリアスな本を読んだら、それこそやりきれなさを感じてしまうので、これで良かったのかも知れません。
玉依姫
京都旅行の途中、読了しました.上鴨、下鴨神社に参拝して玉依姫の縁起にも触れてきました。作者の知識と構想力に頭が下がります。文章力も素晴らしいですし、引き込まれてしまいました。今回は、異世界である山内の成り立ちや奈月彦が、なぜ金烏としての記憶をなくしたのかも、わかりましたので、満足をしました。 しかし読者は、欲張りです。あのヒロインすまほが、書かれているのが、わずかであること、もっともっと知りたい、読みたいという思いや、金烏は、この現実世界を放浪したかもしれない。そのときどんなエピソードがあったのだろうかと思ったりしました。 謎は謎として未解決のまま、王朝絵巻のような山内のすがた、そこでの王朝生活をもっと読みたかった気持ちがします。 今回、怨霊話怪異譚のようになって、とても残念です。作者には、他の財題での著作を書かれることを切に希望します。こんなことを書きながら、続きが出れば、また購入してしまうと思いますが・・・。