間に合わせで、その監督のキャリア最高傑作が偶然生まれるケースはいくつかあるわけですが、 (リュック・ベッソン監督の「レオン」が典型例。ベッソン監督が念願のハリウッドで、温めていた宿願企画「フィフス・エレメント」を作ろうと思ったら予算がオーバーしすぎて映画会社が二の足ふんじゃったので、だったら一つ低予算で得意分野の作品をサクッと作ってヒットメーカーだと証明してやろうじゃないか、と急遽作ったのが、監督の前作「ニキータ」のチョイ役キャラを元にした「レオン」だった、というのは有名) 名作、キャメロン最高傑作、と言われて久しいこの作品も、実はそんな経緯を経てできたもの。「アビス」で実験的に導入したCGの表現・新技術(水がヘビみたくうねって動く、アレ)を活かしたシーンをいくつか思いついたので、宿願作(「タイタニック」と思われる)を作るにはまだ時期尚早、技術が足りないから何か穴埋めを、と考えていたところ、ヒット作にして大出世作「ターミネーター」の続編を、権利を買った映画会社からしつこくしつこくしつこくしつこくしつこく迫られて、じゃあ丁度いいからそれを使おう、と構想を練り始めたのが製作のスタート地点。しかしそこは続編を見事に新生させ大ヒットに導く手腕にかけても天才的なキャメロン監督(その時点で「ランボー2」「エイリアン2」での実績がすでにある)、繰り返しになどするわけがない!とばかりに前作の悪役で強烈な印象を残してスターダムに駆け上がったシュワちゃんを善玉に置き換える、その説得力。さらに強烈なインパクトを持つ悪役が絶対に必要不可欠であるという事を誰よりも熟知した上での新キャラ設定。何よりも重要なキャラとなるジョン・コナーに新人を大抜擢。前作のヒロインを、闘う女兵士にまで昇華させる改造っぷり。どれもこれもが功を奏し、当時のアクション映画としては破格の製作費を余裕で回収し大ヒットに導いた。 何度観ても面白い。それが最高のエンタメ作だという説得力に満ちた1編。 欲を言えば、1みたく廉価版で出て欲しいところですが、リリース権利を持っているところ(会社)が、融通が利かない、映画ファンの財布に優しくない輩のようなので、ガマンして購入w
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間に合わせで、その監督のキャリア最高傑作が偶然生まれるケースはいくつかあるわけですが、 (リュック・ベッソン監督の「レオン」が典型例。ベッソン監督が念願のハリウッドで、温めていた宿願企画「フィフス・エレメント」を作ろうと思ったら予算がオーバーしすぎて映画会社が二の足ふんじゃったので、だったら一つ低予算で得意分野の作品をサクッと作ってヒットメーカーだと証明してやろうじゃないか、と急遽作ったのが、監督の前作「ニキータ」のチョイ役キャラを元にした「レオン」だった、というのは有名) 名作、キャメロン最高傑作、と言われて久しいこの作品も、実はそんな経緯を経てできたもの。「アビス」で実験的に導入したCGの表現・新技術(水がヘビみたくうねって動く、アレ)を活かしたシーンをいくつか思いついたので、宿願作(「タイタニック」と思われる)を作るにはまだ時期尚早、技術が足りないから何か穴埋めを、と考えていたところ、ヒット作にして大出世作「ターミネーター」の続編を、権利を買った映画会社からしつこくしつこくしつこくしつこくしつこく迫られて、じゃあ丁度いいからそれを使おう、と構想を練り始めたのが製作のスタート地点。しかしそこは続編を見事に新生させ大ヒットに導く手腕にかけても天才的なキャメロン監督(その時点で「ランボー2」「エイリアン2」での実績がすでにある)、繰り返しになどするわけがない!とばかりに前作の悪役で強烈な印象を残してスターダムに駆け上がったシュワちゃんを善玉に置き換える、その説得力。さらに強烈なインパクトを持つ悪役が絶対に必要不可欠であるという事を誰よりも熟知した上での新キャラ設定。何よりも重要なキャラとなるジョン・コナーに新人を大抜擢。前作のヒロインを、闘う女兵士にまで昇華させる改造っぷり。どれもこれもが功を奏し、当時のアクション映画としては破格の製作費を余裕で回収し大ヒットに導いた。 何度観ても面白い。それが最高のエンタメ作だという説得力に満ちた1編。 欲を言えば、1みたく廉価版で出て欲しいところですが、リリース権利を持っているところ(会社)が、融通が利かない、映画ファンの財布に優しくない輩のようなので、ガマンして購入w