明るい未来の展望が持てない人を元気づけるファンタジー [チョットストーリー] 赤ん坊の時に養護施設に捨てられたルイスは発明好きの少年だが失敗ばかりしている。里親探しの養子縁組みに120回以上も失敗し、家族のいない孤独感に落ち込んでいた。 唯一の家族の記憶である、母が自分を捨てたときの記憶を取り戻そうと、記憶を取り出す機械の発明に熱中し、発明展覧会に出品するが失敗してしまう。うちひしがれてヤケになった彼の前にタイムマシンに乗ったウィルバーが現れる…。 [感想] 前向きに生きることの大切さや、家族の暖かさを教えてくれる感動作だった。ポップな色遣いの明るいコメディで、泣かせる湿っぽい作品ではないが不覚にも泣いてしまった。 ウォルト・ディズニーらしい、かつての活気ある脳天気でお人好しなアメリカンドリームを感じた。たまには童心に戻って明るい夢に浸ってみるのもいい。 世の中や人との関係はそんな単純じゃないとか、夢見たことが簡単に実現しないのが人生だと斜に構えてしまうかもしれない。しかしそんな厳しい現実に直面して挫折した経験のある人にこそ見て欲しい。この映画は明るい未来を信じることのワクワクするような気持ちとそれが実現する楽しさを見せてくれる。 前半はやや退屈に感じたが、後半の大逆転は「ファンタジア」のミッキーの指揮によって景色が一変するような、ディズニーマジックの鮮やかさにうれしくなった。種明かしにも納得で幸せな気分になった。 [小ネタ] 劇場では3D上映で公開された作品らしいが、前半退屈に感じたのはDVDは2Dでしか見られないためかもしれない。
花と蛇のDVDを買った時は後悔しましたが、これはいろんな映画サイトでわりと評判がいいので購入しました。花と蛇よりマシですが、ほめるほどの作品ではありません。18禁で喜多嶋舞の大胆なヌードがふんだんに長時間登場します。 石井隆監督は主演女優の名前を名美にすることが多いようで、この作品も名美です。喜多嶋舞は人気女優土屋名美役で、葛城のロングインタビューに答える形で、映画撮影の様子を名美が語る形式で話が進行します。 名美が出演する映画には劇中劇があり、劇中劇の中に劇中劇があるという三段構えになっている点が目くらましという印象を与えます。最後に種明かしがありますが、途中で気づきました(最初の登場シーンや、葛城が今日は写真撮影無しでスタジオでインタビューするというヒントがあります)。 ストーリー自体は子供だましとまでは言いませんが、わりと単純で三段構えで工夫をしてますが、それ自体を見る映画ではありません。 この映画の評価は喜多嶋舞のヌードをどう見るかでしょう。夫に見放された名美は、電車で真っ赤なルージュをつけることで娼婦に変身し、町で男性に声をかけては、奔放なセックスにふけります。 最初の登場シーンでほぼ全裸であそこを丸出しにして電気ショックに悶絶する。電車の中でなにもはいてないあそこを両足を広げて前に座る男性に見せつける。S○プレイで男性機能が衰えた○Mマニア男性の相手をする。コスプレマニアの要求に従ってアニメコスプレして、さらにアイドル時代のコスプレまでします(喜多嶋舞自身にもアイドル時代があり、美少女ブームを作った一人でした)。 エロチックなシーンはかなり大胆でそそられますが、喜多嶋舞の裸自体があまり美しいモノではありません。巨乳ですが、乳頭の色がかなり濃く垂れてます。豊満と言えなくもないですが、ややだらしない印象です。アイドル時代のPV(特典映像にそのフルバージョンが納められてますがかなり安っぽいです)が使われますが、35歳の喜多嶋舞が演じるのはきつすぎる。 あそこはぼかしかCGで見えないようにしてます(電車のシーンなどで一瞬写っていますがありますが、小さいし、うす消しの範囲です)。 喜多嶋舞のまたは石井監督のファンの方以外は買う価値のないDVDだと思います。またAVとして購入するには価格が高すぎます。 なお初回購入特典として、撮影中の生写真が入っています。
阿部サダオと柴咲コウの映画と思ったが、堤真一と小出早織が主役二人と同じくらいストーリー上重要な役を演じている。特に小出早織は他の3人に負けない演技で存在感を示し、この映画でワンランクアップした印象。 とにかく急展開のストーリーが最後まで飽きさせない。鬼塚の演技で笑わせてくれるが、花街に生きる人間の悲哀も描いている。 舞妓さんに人生のすべてを燃やし尽くすような情熱を注ぐ、せっぱ詰まったエキセントリックな感じの鬼塚役は阿部サダオにしかできないと思わせる。彼の破天荒な行動に、ありえねーと独り言を言いながら、笑った(寂しい人生のせいか、最近独り言が多くなりました、恥笑)。 ライバルとなるナイキこと内藤喜一郎の、気まぐれで華やかな人生はあきれるほどだが、喜一郎の余裕満々の態度が鬼塚の怒りに油を注ぐことになる(笑)。 鬼塚を追ってさつきお母さんの置屋に転がり込んだ富士子は、駒子の付き人になり、厳しい修行を経て、舞妓として駒富士を名乗ることになるが、鬼塚とは常にすれ違い(笑)。OL時代の情けない女性としての演技と舞妓のきりりとした演技が対照的。 植木等の遺作となったが、脂っ気の抜けた西陣の社長役は遊び慣れたご隠居を短いシーンで見事に演じていて、それが仙人(?)のように見えて泣けた。ラストのクレジットがまた泣かせてくれた。 DVDを起動させるとおみくじが表示される(末吉だったが、何度も挑戦できるので4回したら大吉が出た)。 作品自体は☆5つにしていいと思うが、このDVDパッケージの構成*で5千円(税込)を超える価格は高すぎる。特典映像は公開中にテレビの番宣で使われた内容も含まれており、さらに特典映像を見終わった後に、レンタルでも違った特典映像が楽しめるとクレジットされたときは怒りさえ感じた(レンタルが12/7からで、セルが12/12からという時点で不満を感じていた)。 * この価格なら普通は特典ディスクが付いてくるが、本編ディスク1枚しかない。舞妓Haaaan!!! DVDの封入紹介を見ると「特製野球拳カード」と「京都ロケ地マップ」と「舞妓はんの基礎知識表」が紹介されて、3点あるように見えるが、ロケ地マップと基礎知識表は裏表で1枚になっている。
テレビ愛知で製作されたドラマのDVD化。「新潮社ケータイ文庫」で45万アクセスを記録した話題作のドラマ化。 映画サイトでわりと評判がよかったので、購入したが、期待はずれ。きっと映画サイトには関ジャニ∞のファンが投票していたように思われる。 ストーリーは幼なじみの昇平と草太が自転車をめぐるライバル関係になり、それにカナデの三角関係もからんでくるもの。 高校生になった昇平と草太は自転車部に在籍するが、部長で自転車部をまじめに勤めてきた草太は実力のある選手だが、団体戦の自転車競技では目立った成績を上げていない。自転車部でもさぼりばかりの昇平だが、高校生最後の試合で草太が活躍できるように、ある計画をおもいつく。 人物描写も甘い気がする。出演者の若さによるのか、役柄が完全に消化されていないようだ。ジャニーズの若手が活躍する映画として映画「新宿少年探偵団」があるが、比較すると本作が劣っている印象が強い(映画とドラマなので予算や制作期間が制約される分、劣るのは仕方ないかもしれないが)。 関ジャニ∞出演者のファン向けのDVDだろう。
今まで井筒監督はテレビに出過ぎで言いたい放題のオッサンだと想っていたが、この映画で私の認識は名監督になった。 在日を扱った映画は「血と骨」だったが、あっさりとトップを交代してしまった。若手俳優を起用した配役が大成功で、若さの持つ勢いが画面から溢れている。また話題作りに韓流の人気俳優を起用するような軟弱なマネはしてないのも、演技指導がきちんと伝わることを第一に考えた映画作りのこだわりだろう。 メイキング映像では井筒監督の鬼のようなダメだしが、若い俳優たちをしおれされていたが、彼らにとってはいい勉強になったはず。オダギリジョーはその井筒学校の若手を観て「うらやましい」と言っていた(しかしオダギリのヒッピー姿似合いすぎ、笑)。 舞台は1968年学生運動華やかななりし京都。初っぱなから朝鮮高校の女子生徒にチョッカイ出した修学旅行の九州の生徒が朝鮮高校の男子生徒の大群にズタボロにされる。日本人に対して恨(はん)を抱いた朝鮮高校生の一致団結した集団暴力は、画面狭しと圧倒的に見せつける。ビーバックハイスクールのような世界だが、朝鮮学校の命がけの戦闘意識は気合いの入り方が違う。番長アンソンのパッチギ(頭突き:突き破るの意もあり)は強烈。 偶然居合わせた松山はこの朝鮮高校生らの猛威に被害を受けるが、この事件をきっかけに朝鮮高校生との交流が始まり、美少女キョンジャに一目惚れする。吹奏楽部の彼女に近づこうと、松山はフォークギターを始めるが、彼女の演奏していたイムジン河を坂崎から教えてもらう(ザ・フォーク・クルセダーズ、原作者である松山猛による日本語詞、レコードは発禁処分になったいわく付きで、後半の大友康平の名演技につながる「歌っちゃいけない歌なんかないんだ」)。 日本のマイノリティの現実がその背景からリアルに描れていて、一見ただの乱暴者に見える彼らが抱え得る気持ちに共感し、イタイほど訴えかけてくる。観ている間ずっと涙が止まらなかった。こんな文章ではこの映画の良さの百分の一も伝えられない。ぜひみてください。
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ルイスと未来泥棒
明るい未来の展望が持てない人を元気づけるファンタジー [チョットストーリー] 赤ん坊の時に養護施設に捨てられたルイスは発明好きの少年だが失敗ばかりしている。里親探しの養子縁組みに120回以上も失敗し、家族のいない孤独感に落ち込んでいた。 唯一の家族の記憶である、母が自分を捨てたときの記憶を取り戻そうと、記憶を取り出す機械の発明に熱中し、発明展覧会に出品するが失敗してしまう。うちひしがれてヤケになった彼の前にタイムマシンに乗ったウィルバーが現れる…。 [感想] 前向きに生きることの大切さや、家族の暖かさを教えてくれる感動作だった。ポップな色遣いの明るいコメディで、泣かせる湿っぽい作品ではないが不覚にも泣いてしまった。 ウォルト・ディズニーらしい、かつての活気ある脳天気でお人好しなアメリカンドリームを感じた。たまには童心に戻って明るい夢に浸ってみるのもいい。 世の中や人との関係はそんな単純じゃないとか、夢見たことが簡単に実現しないのが人生だと斜に構えてしまうかもしれない。しかしそんな厳しい現実に直面して挫折した経験のある人にこそ見て欲しい。この映画は明るい未来を信じることのワクワクするような気持ちとそれが実現する楽しさを見せてくれる。 前半はやや退屈に感じたが、後半の大逆転は「ファンタジア」のミッキーの指揮によって景色が一変するような、ディズニーマジックの鮮やかさにうれしくなった。種明かしにも納得で幸せな気分になった。 [小ネタ] 劇場では3D上映で公開された作品らしいが、前半退屈に感じたのはDVDは2Dでしか見られないためかもしれない。
人が人を愛することのどうしようもなさ
花と蛇のDVDを買った時は後悔しましたが、これはいろんな映画サイトでわりと評判がいいので購入しました。花と蛇よりマシですが、ほめるほどの作品ではありません。18禁で喜多嶋舞の大胆なヌードがふんだんに長時間登場します。 石井隆監督は主演女優の名前を名美にすることが多いようで、この作品も名美です。喜多嶋舞は人気女優土屋名美役で、葛城のロングインタビューに答える形で、映画撮影の様子を名美が語る形式で話が進行します。 名美が出演する映画には劇中劇があり、劇中劇の中に劇中劇があるという三段構えになっている点が目くらましという印象を与えます。最後に種明かしがありますが、途中で気づきました(最初の登場シーンや、葛城が今日は写真撮影無しでスタジオでインタビューするというヒントがあります)。 ストーリー自体は子供だましとまでは言いませんが、わりと単純で三段構えで工夫をしてますが、それ自体を見る映画ではありません。 この映画の評価は喜多嶋舞のヌードをどう見るかでしょう。夫に見放された名美は、電車で真っ赤なルージュをつけることで娼婦に変身し、町で男性に声をかけては、奔放なセックスにふけります。 最初の登場シーンでほぼ全裸であそこを丸出しにして電気ショックに悶絶する。電車の中でなにもはいてないあそこを両足を広げて前に座る男性に見せつける。S○プレイで男性機能が衰えた○Mマニア男性の相手をする。コスプレマニアの要求に従ってアニメコスプレして、さらにアイドル時代のコスプレまでします(喜多嶋舞自身にもアイドル時代があり、美少女ブームを作った一人でした)。 エロチックなシーンはかなり大胆でそそられますが、喜多嶋舞の裸自体があまり美しいモノではありません。巨乳ですが、乳頭の色がかなり濃く垂れてます。豊満と言えなくもないですが、ややだらしない印象です。アイドル時代のPV(特典映像にそのフルバージョンが納められてますがかなり安っぽいです)が使われますが、35歳の喜多嶋舞が演じるのはきつすぎる。 あそこはぼかしかCGで見えないようにしてます(電車のシーンなどで一瞬写っていますがありますが、小さいし、うす消しの範囲です)。 喜多嶋舞のまたは石井監督のファンの方以外は買う価値のないDVDだと思います。またAVとして購入するには価格が高すぎます。 なお初回購入特典として、撮影中の生写真が入っています。
舞妓Haaaan!!!
阿部サダオと柴咲コウの映画と思ったが、堤真一と小出早織が主役二人と同じくらいストーリー上重要な役を演じている。特に小出早織は他の3人に負けない演技で存在感を示し、この映画でワンランクアップした印象。 とにかく急展開のストーリーが最後まで飽きさせない。鬼塚の演技で笑わせてくれるが、花街に生きる人間の悲哀も描いている。 舞妓さんに人生のすべてを燃やし尽くすような情熱を注ぐ、せっぱ詰まったエキセントリックな感じの鬼塚役は阿部サダオにしかできないと思わせる。彼の破天荒な行動に、ありえねーと独り言を言いながら、笑った(寂しい人生のせいか、最近独り言が多くなりました、恥笑)。 ライバルとなるナイキこと内藤喜一郎の、気まぐれで華やかな人生はあきれるほどだが、喜一郎の余裕満々の態度が鬼塚の怒りに油を注ぐことになる(笑)。 鬼塚を追ってさつきお母さんの置屋に転がり込んだ富士子は、駒子の付き人になり、厳しい修行を経て、舞妓として駒富士を名乗ることになるが、鬼塚とは常にすれ違い(笑)。OL時代の情けない女性としての演技と舞妓のきりりとした演技が対照的。 植木等の遺作となったが、脂っ気の抜けた西陣の社長役は遊び慣れたご隠居を短いシーンで見事に演じていて、それが仙人(?)のように見えて泣けた。ラストのクレジットがまた泣かせてくれた。 DVDを起動させるとおみくじが表示される(末吉だったが、何度も挑戦できるので4回したら大吉が出た)。 作品自体は☆5つにしていいと思うが、このDVDパッケージの構成*で5千円(税込)を超える価格は高すぎる。特典映像は公開中にテレビの番宣で使われた内容も含まれており、さらに特典映像を見終わった後に、レンタルでも違った特典映像が楽しめるとクレジットされたときは怒りさえ感じた(レンタルが12/7からで、セルが12/12からという時点で不満を感じていた)。 * この価格なら普通は特典ディスクが付いてくるが、本編ディスク1枚しかない。舞妓Haaaan!!! DVDの封入紹介を見ると「特製野球拳カード」と「京都ロケ地マップ」と「舞妓はんの基礎知識表」が紹介されて、3点あるように見えるが、ロケ地マップと基礎知識表は裏表で1枚になっている。
自転車少年記
テレビ愛知で製作されたドラマのDVD化。「新潮社ケータイ文庫」で45万アクセスを記録した話題作のドラマ化。 映画サイトでわりと評判がよかったので、購入したが、期待はずれ。きっと映画サイトには関ジャニ∞のファンが投票していたように思われる。 ストーリーは幼なじみの昇平と草太が自転車をめぐるライバル関係になり、それにカナデの三角関係もからんでくるもの。 高校生になった昇平と草太は自転車部に在籍するが、部長で自転車部をまじめに勤めてきた草太は実力のある選手だが、団体戦の自転車競技では目立った成績を上げていない。自転車部でもさぼりばかりの昇平だが、高校生最後の試合で草太が活躍できるように、ある計画をおもいつく。 人物描写も甘い気がする。出演者の若さによるのか、役柄が完全に消化されていないようだ。ジャニーズの若手が活躍する映画として映画「新宿少年探偵団」があるが、比較すると本作が劣っている印象が強い(映画とドラマなので予算や制作期間が制約される分、劣るのは仕方ないかもしれないが)。 関ジャニ∞出演者のファン向けのDVDだろう。
パッチギ!特別価格版
今まで井筒監督はテレビに出過ぎで言いたい放題のオッサンだと想っていたが、この映画で私の認識は名監督になった。 在日を扱った映画は「血と骨」だったが、あっさりとトップを交代してしまった。若手俳優を起用した配役が大成功で、若さの持つ勢いが画面から溢れている。また話題作りに韓流の人気俳優を起用するような軟弱なマネはしてないのも、演技指導がきちんと伝わることを第一に考えた映画作りのこだわりだろう。 メイキング映像では井筒監督の鬼のようなダメだしが、若い俳優たちをしおれされていたが、彼らにとってはいい勉強になったはず。オダギリジョーはその井筒学校の若手を観て「うらやましい」と言っていた(しかしオダギリのヒッピー姿似合いすぎ、笑)。 舞台は1968年学生運動華やかななりし京都。初っぱなから朝鮮高校の女子生徒にチョッカイ出した修学旅行の九州の生徒が朝鮮高校の男子生徒の大群にズタボロにされる。日本人に対して恨(はん)を抱いた朝鮮高校生の一致団結した集団暴力は、画面狭しと圧倒的に見せつける。ビーバックハイスクールのような世界だが、朝鮮学校の命がけの戦闘意識は気合いの入り方が違う。番長アンソンのパッチギ(頭突き:突き破るの意もあり)は強烈。 偶然居合わせた松山はこの朝鮮高校生らの猛威に被害を受けるが、この事件をきっかけに朝鮮高校生との交流が始まり、美少女キョンジャに一目惚れする。吹奏楽部の彼女に近づこうと、松山はフォークギターを始めるが、彼女の演奏していたイムジン河を坂崎から教えてもらう(ザ・フォーク・クルセダーズ、原作者である松山猛による日本語詞、レコードは発禁処分になったいわく付きで、後半の大友康平の名演技につながる「歌っちゃいけない歌なんかないんだ」)。 日本のマイノリティの現実がその背景からリアルに描れていて、一見ただの乱暴者に見える彼らが抱え得る気持ちに共感し、イタイほど訴えかけてくる。観ている間ずっと涙が止まらなかった。こんな文章ではこの映画の良さの百分の一も伝えられない。ぜひみてください。