いや、おもしろ過ぎました。リアルに読み始めたらやめられなくなり、夕方から読み始めて夕食も風呂も忘れて一気に読了しました。 常人には到底理解できないところまでいってしまった数論を駆使して解決された「フェルマーの最終定理」にまつわる数学史が、その数学的輪郭を失うことなく、ものの見事に小説化されています。 作りも丁寧。ピタゴラスまで遡るわ、証明には直接関係のない(けど証明できないかも。。と間接的に不安を煽る)ゲーデルの不完全性定理に触れるわ。その上で数々の挑戦者と証明者のワイルズへと繋がり、クライマックスは一級の大河ドラマみたいでした。 私自身は数学者ではないので最終的な証明の内容はわかりませんが、理系の端くれとして、数学に惹かれる人がいる理由はわかるような気がします。この本は数学ではなく数学者を知りたい数学者ではない人には、最高の物語かもしれません。サイモン=シンの他の本を読んでみたくなりました。
日本経済の現状を雰囲気や俗説ではなく、誰もが入手できる統計数値を基に解析し、現状把握とその対策を提示している本です。 本書を読むと、現在議論されている政策論はかなりずれた現状認識をしていることがよくわかります。「景気の波」などというものは「人工の波」に比べればか弱いもので、その事実認識を持たないと全ての経済政策は「人工の波」という大波の前にかき消されてしまうという分析は見事の一言です。それに比べると処方箋の部分はややあっさりしていて、個人的にagreeできない意見もありました。 ただ、この本を読んで「目から鱗が落ちる」人があまり多いのも考えものだと思います。本書の中にあるように「SY=数字読まない」なら意識を変えれば対処できますが「SY=数字読めない」だと深刻です。まあ、どっちにしろSYの人が多いから我々統計家は職にあぶれずにすむんですけど。
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フェルマーの最終定理
いや、おもしろ過ぎました。リアルに読み始めたらやめられなくなり、夕方から読み始めて夕食も風呂も忘れて一気に読了しました。 常人には到底理解できないところまでいってしまった数論を駆使して解決された「フェルマーの最終定理」にまつわる数学史が、その数学的輪郭を失うことなく、ものの見事に小説化されています。 作りも丁寧。ピタゴラスまで遡るわ、証明には直接関係のない(けど証明できないかも。。と間接的に不安を煽る)ゲーデルの不完全性定理に触れるわ。その上で数々の挑戦者と証明者のワイルズへと繋がり、クライマックスは一級の大河ドラマみたいでした。 私自身は数学者ではないので最終的な証明の内容はわかりませんが、理系の端くれとして、数学に惹かれる人がいる理由はわかるような気がします。この本は数学ではなく数学者を知りたい数学者ではない人には、最高の物語かもしれません。サイモン=シンの他の本を読んでみたくなりました。
デフレの正体 経済は「人口の波」で動く
日本経済の現状を雰囲気や俗説ではなく、誰もが入手できる統計数値を基に解析し、現状把握とその対策を提示している本です。 本書を読むと、現在議論されている政策論はかなりずれた現状認識をしていることがよくわかります。「景気の波」などというものは「人工の波」に比べればか弱いもので、その事実認識を持たないと全ての経済政策は「人工の波」という大波の前にかき消されてしまうという分析は見事の一言です。それに比べると処方箋の部分はややあっさりしていて、個人的にagreeできない意見もありました。 ただ、この本を読んで「目から鱗が落ちる」人があまり多いのも考えものだと思います。本書の中にあるように「SY=数字読まない」なら意識を変えれば対処できますが「SY=数字読めない」だと深刻です。まあ、どっちにしろSYの人が多いから我々統計家は職にあぶれずにすむんですけど。