野球太郎No.048　2023ドラフト直前大特集号

今年巨人の最大の補強ポイントは左の先発ピッチャーなので、1位で指名すべき選手筆頭は大阪桐蔭高校の前田悠伍だと思います。投球フォームが美しくしなやかで、スライダーとチェンジアップの2種類のウィニングショットが有り、コントロールが良い打者との駆け引きができる投手です。多彩な変化球を操りストレートの球速は140km前半ですが高卒なのでこれからまだ上がりますし、空振りが奪える質の良い球筋です。一軍で起用すればルーキーイヤーから勝ち星が見込め、３年以内に二桁勝利が期待でき先発ローテの一角に入る今年NO.1将来有望別格の好素材です。恐らく2球団の競合になります。 もし抽選で外した場合は、同じく左腕の桐蔭横浜大学の古謝樹を指名すべきです。柔らかくバランスの良いフォームから150Kmを超える速球を投げ込み、タイミングを外すカーブを持ち落ちる球で三振が取れます。自分で投球を組み立てて投げることができる、今年の左ピッチャーの中ではNo.2の選手だと思います。 NO.3のは法政大学の尾崎完太で速球は150km超、カーブで緩急をつけスライダーとチェンジアップで空振りが奪える、タイミングが取りづらいフォームの左腕です。 前評判ではアマ最速158Kmを投げる東洋大学の細野晴希が左腕No.1の評価を得てドラフト最大の目玉になっており、どうやら巨人が1位で入札するようです。彼はフォームのバランスが悪く荒れ球で、牽制のうまさは評価できますが四死球を連発するタイプなので、良い時は良いが自滅することも多いピッチャーで、前述の三人には確実に劣ると思われます。 2番目の補強ポイントは右の強打者ですが、即戦力筆頭は山梨学院大学の宮崎一樹で走攻守揃ったスラッガー、次いで慶応大学の廣瀬隆太も2巡目までに消えてしまうので、2位でもピッチャーを指名する巨人は獲れないでしょう。強打の右打ち捕手上武大学の進藤勇也も2位までに消えてしまいます。強打者ではありませんが好守が光る遊撃手で仙台大学の辻本倫太郎、右打者不足の巨人に必要なのでぜひ指名して欲しいです。彼が唯一巨人が獲得するチャンスのある即戦力の右打者です。今年全選手中最高打者ENEOSの度会隆輝は巨人に不要な左打者なので除外します。 今年は左腕が豊作なので二名、右打者を一名獲得が理想ですが、くじ運が悪い巨人が外して結果右腕と必要無い左打者を指名しないか心配です。