松之山温泉　ひなの宿　ちとせ

雪深い松之山温泉の環境を満喫できる。露天風呂は、大きな屋根で周囲の光景はあまり見えないが、屋根から「ドサッ」「ドサッ」と雪が落ちてくる音を聞きながら、雪国の旅情を体感できる。 食事はとてもおいしい。山の幸と豚肉料理がメイン。籾殻で炊いたという白米も良い。（宿オススメの「プレミアム日本酒セット」には、普通、という感じだったのはご愛敬） ただし、食事の場所がだだっ広い宴会場みたいなスペースに仕切りもなくテーブルを並べただけ、というのはものすごく残念だった。団体客もいたし、小さな子どもも、ひっきりなしにしゃべり続けるご婦人グループもいた。せっかくの料理が大いに興を殺がれたのは痛恨だった。 食事の説明をしてくれるスタッフの方は海外の方で、一生懸命日本語で話していたが、正直、何を言っているかよく分からなかった。マスクをしていたので余計に声がこもっていたのも影響したと思う。品書きが示されているので、無理に説明をしなくても構わないと感じた。スタッフさんが話をしている間、何を言っているかも分からないのに箸をつけられない時間は不毛だった。 また、近隣の部屋のドアやふすまの開閉音が深夜・早朝構わず響くのも残念だった。古い旅館ではありがちだが、翌日は睡眠不足だった。 料理、ロケーション、ホスピタリティとも良く、２万２０００～３０００円くらいなら大満足だったが、４万円の宿泊費には見合っていなかった、というのが正直な感想。