阿選の驍宗様への執着が 切ない・・・ 二人は本当 似ているな 以前の驍宗様も阿選からの評価だけ を気にしていたし、相思なんだ 泰麒の “目” を意識しているのも この二人だけのような気がする 驍宗様の 立派すぎる思考も 阿選との切磋琢磨の賜物だろうと思える。 でも、 決定的に違うところが、驍宗様を王にした。 強すぎる光が生み出す 濃く深い影 果敢過ぎて、瓢風不終朝 の故事を危惧されていた驍宗様にとって この謀反は 繁栄の礎となるだろう 期せずして、阿選はこれからも 戴国 驍宗様にとって 特別な存在で あり続けるのだと思う。 期せず、は違うかな ~~~~ 四巻では、阿選が とうとう自身の麾下まで傀儡にした 堕ちていく様が、虚栄心の強い人間そのものって感じで哀しかった。 阿選に李斎や巌趙みたいな仲間がいて「阿選は阿選だ、気にすんな~ ガハハ」 とか笑い合っていたりしたら 違う道を歩けていたのかもしれない 対照的に、驍宗様は 自分や官に厳しく 民に優しい・・・ 素晴らし過ぎる (蓬莱と逆だ、、 でも 今度は泰麒が執着して分離不安症とか心配) 比肩できる唯一の存在と自負できる誇りを失った阿選の屈託も 少し理解できるような気がした。 四巻~ 既読で結果が分かっていての再読でも 新たに色々な感情が溢れてくる みんなが頑張り過ぎる以上に頑張った結果、濃すぎる内容で 本当はもっと長く 読みたかった あと二~三巻くらい。 随所に現代社会の暗喩も込められていて、小野先生の描きだす ヒトの愚かな部分も胸に刺さる。 失われた 命と魂 を悼みながら、とても心に残る人たちが “死” に関連する名前 だったことに驚いた。 死気はやがて生気に転ずる・・・ 再生を願って
表紙の端然とした泰麒、、その印象のまま物語が進みます。 「風の海 迷宮の岸」のときの幼泰麒はもうどこにも居ないのかなと 少し寂しく… (あの頃の 手繋ぎ泰麒の破壊力ったら、もう) でも 旅の途中で、驍宗様の故郷のご近所出身のホウ都さんの話に ぱぁ~っと明るくなって、目キラキラ 驍宗様伝説に やっぱり主上は凄いんだ~ の反応が、可愛い 昔の 幼泰麒は驍宗様を守ろうと饕餮を使令に下したし、 驍宗様と別れるのが嫌で獣形に転変できたし、 驍宗様が傍に居ると力のリミッター解除出来ちゃう。 驍宗様だって泰麒に嫌われることのみを畏れていた風・・の 在りし日の戴国主従を回想しながら 悶々と読みました。 一~二巻の阿選の腑抜けっぷりも驍宗様ロスの所以では?? ロスと自己嫌悪諸々でこじらせてる感じが四巻の表紙画では印象的… 十二国記の物語に山田章博さんの画は本当に素敵で、 表紙を眺めるだけでも思いは戴国へ、、です。
一~二巻とも市井の民に寄添って物語が進んでいくので、直接的に 苦しさが伝わってきて途中で何度も泣いてしまいました。 白圭宮で腐敗官吏と対峙する泰麒のブラック麒麟っぷりも素晴らしいです。 そうでした 泰麒は饕餮を下したし、 超穢瘁も克服した尋常ではない麒麟でした。 それにしても 泰麒の悲壮な覚悟が凄いです。 民を救済できるのは政治しか無い! 驍宗様 どんな 転・結になるのでしょうか 戴国の民の安寧を願って ~~~~~~~~ 四巻 まで読了。 二十四章の泰麒に、万感込み上がり まくり・・・・。 泰麒たちの背負っている重さに共感しながら読むと胸アツです。 色々な感情が 時間差であふれてくる読後感~ 小野先生のねらい通りなのかな この感覚デジャヴュ、、ベートーヴェンの交響曲3番2楽章(葬送行進曲) みたいなのです。 暗く冷たく重く、美しくカッコいい 希望の光が現れては又消えて、と‥ やっぱり 民が主役なんだと思いました。 一~二巻の停滞感も じっくり読んだ方が、登場人物へ の愛情や 同志感 が堪能できると思います。 タイトルの 玄(黒)の月=新月(終わりと再生) と連想しながら、、 「 風の海 迷宮の岸 」 で 驍宗様が泰麒に名付けた由来を思い出し 壮大な伏線回収に震える 読書となりました。
単純明快な勧善懲悪モノ“落窪物語”の田辺聖子さん訳 登場人物たちが解りやすすぎで、特に継母のブラックぶりが強烈でした。 少年少女向けなのかな? 侍女の阿漕の奮闘など‥ 魅力的で面白かったです。 田辺さんの訳ということで、情緒や陰影や深みを期待し過ぎてしまったので ☆3つ
山本常朝著「葉隠」~ “武士道と云ふは 死ぬ事と見付けたり”こそ武士の本髄 であるかのような?? 冗長な内容に武士的なモノもあまり感じられず苦手だったので 隆さんの本作品も敬遠していました (; ・`д・´) 後悔・・ いくさ人としての斎藤杢之助の活躍が痛快で面白く武士道の精神を体現していく 対照的な奉公人としての中野求馬、こちらも武士道なんですよね 真の武士道 = 盲目的な滅私奉公や国の為に~の狂気では無いな、と改めて感じました。
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白銀の墟 玄の月 第四巻 十二国記
阿選の驍宗様への執着が 切ない・・・ 二人は本当 似ているな 以前の驍宗様も阿選からの評価だけ を気にしていたし、相思なんだ 泰麒の “目” を意識しているのも この二人だけのような気がする 驍宗様の 立派すぎる思考も 阿選との切磋琢磨の賜物だろうと思える。 でも、 決定的に違うところが、驍宗様を王にした。 強すぎる光が生み出す 濃く深い影 果敢過ぎて、瓢風不終朝 の故事を危惧されていた驍宗様にとって この謀反は 繁栄の礎となるだろう 期せずして、阿選はこれからも 戴国 驍宗様にとって 特別な存在で あり続けるのだと思う。 期せず、は違うかな ~~~~ 四巻では、阿選が とうとう自身の麾下まで傀儡にした 堕ちていく様が、虚栄心の強い人間そのものって感じで哀しかった。 阿選に李斎や巌趙みたいな仲間がいて「阿選は阿選だ、気にすんな~ ガハハ」 とか笑い合っていたりしたら 違う道を歩けていたのかもしれない 対照的に、驍宗様は 自分や官に厳しく 民に優しい・・・ 素晴らし過ぎる (蓬莱と逆だ、、 でも 今度は泰麒が執着して分離不安症とか心配) 比肩できる唯一の存在と自負できる誇りを失った阿選の屈託も 少し理解できるような気がした。 四巻~ 既読で結果が分かっていての再読でも 新たに色々な感情が溢れてくる みんなが頑張り過ぎる以上に頑張った結果、濃すぎる内容で 本当はもっと長く 読みたかった あと二~三巻くらい。 随所に現代社会の暗喩も込められていて、小野先生の描きだす ヒトの愚かな部分も胸に刺さる。 失われた 命と魂 を悼みながら、とても心に残る人たちが “死” に関連する名前 だったことに驚いた。 死気はやがて生気に転ずる・・・ 再生を願って
白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記
表紙の端然とした泰麒、、その印象のまま物語が進みます。 「風の海 迷宮の岸」のときの幼泰麒はもうどこにも居ないのかなと 少し寂しく… (あの頃の 手繋ぎ泰麒の破壊力ったら、もう) でも 旅の途中で、驍宗様の故郷のご近所出身のホウ都さんの話に ぱぁ~っと明るくなって、目キラキラ 驍宗様伝説に やっぱり主上は凄いんだ~ の反応が、可愛い 昔の 幼泰麒は驍宗様を守ろうと饕餮を使令に下したし、 驍宗様と別れるのが嫌で獣形に転変できたし、 驍宗様が傍に居ると力のリミッター解除出来ちゃう。 驍宗様だって泰麒に嫌われることのみを畏れていた風・・の 在りし日の戴国主従を回想しながら 悶々と読みました。 一~二巻の阿選の腑抜けっぷりも驍宗様ロスの所以では?? ロスと自己嫌悪諸々でこじらせてる感じが四巻の表紙画では印象的… 十二国記の物語に山田章博さんの画は本当に素敵で、 表紙を眺めるだけでも思いは戴国へ、、です。
白銀の墟 玄の月 第二巻 十二国記
一~二巻とも市井の民に寄添って物語が進んでいくので、直接的に 苦しさが伝わってきて途中で何度も泣いてしまいました。 白圭宮で腐敗官吏と対峙する泰麒のブラック麒麟っぷりも素晴らしいです。 そうでした 泰麒は饕餮を下したし、 超穢瘁も克服した尋常ではない麒麟でした。 それにしても 泰麒の悲壮な覚悟が凄いです。 民を救済できるのは政治しか無い! 驍宗様 どんな 転・結になるのでしょうか 戴国の民の安寧を願って ~~~~~~~~ 四巻 まで読了。 二十四章の泰麒に、万感込み上がり まくり・・・・。 泰麒たちの背負っている重さに共感しながら読むと胸アツです。 色々な感情が 時間差であふれてくる読後感~ 小野先生のねらい通りなのかな この感覚デジャヴュ、、ベートーヴェンの交響曲3番2楽章(葬送行進曲) みたいなのです。 暗く冷たく重く、美しくカッコいい 希望の光が現れては又消えて、と‥ やっぱり 民が主役なんだと思いました。 一~二巻の停滞感も じっくり読んだ方が、登場人物へ の愛情や 同志感 が堪能できると思います。 タイトルの 玄(黒)の月=新月(終わりと再生) と連想しながら、、 「 風の海 迷宮の岸 」 で 驍宗様が泰麒に名付けた由来を思い出し 壮大な伏線回収に震える 読書となりました。
おちくぼ姫
単純明快な勧善懲悪モノ“落窪物語”の田辺聖子さん訳 登場人物たちが解りやすすぎで、特に継母のブラックぶりが強烈でした。 少年少女向けなのかな? 侍女の阿漕の奮闘など‥ 魅力的で面白かったです。 田辺さんの訳ということで、情緒や陰影や深みを期待し過ぎてしまったので ☆3つ
死ぬことと見つけたり 上
山本常朝著「葉隠」~ “武士道と云ふは 死ぬ事と見付けたり”こそ武士の本髄 であるかのような?? 冗長な内容に武士的なモノもあまり感じられず苦手だったので 隆さんの本作品も敬遠していました (; ・`д・´) 後悔・・ いくさ人としての斎藤杢之助の活躍が痛快で面白く武士道の精神を体現していく 対照的な奉公人としての中野求馬、こちらも武士道なんですよね 真の武士道 = 盲目的な滅私奉公や国の為に~の狂気では無いな、と改めて感じました。