長いです。ある短い期間の出来事ではあるけれども作者の書きたいことを凡そ入れると、こんなに長編。中也と太宰、16歳。15歳編の1年後。中也がマフィアに入るきっかけの一因となった出自の疑問について解き明かされます。倒しても倒しても相手は巨大化する為に戦闘シーンがなかなか終わらないのが少年漫画あるあるですが、そういうのは余り興味がない私は、すっ飛ばしたかったですが、頭の中で映像化されて入ってきたので、まぁ読みにくいことはなく、アニメ観ていたお陰です。作者は宇宙学も化学も科学も好きで色々取り込みたかったのでしょう。中也は人間なのか?人工物なのか。前半の太宰の「あれほど僕を嫌うのは」と言うことや、仲間を思い、死者を悼み、優しく諦めない意思の強さ、決して生まれてこなければ良かったなどとは思わないところから確定できます。よほど太宰の方が孤独や闇で覆われていて、作戦や仕事は優秀だが組織の人間の末端は計算で事を進める為の駒の存在でしかなく、犠牲も露とも思わない面が。最終的に手の打ちようが無いと言った太宰に対して「まだ、できることがある」と立ち向かう中也を感心しています。恐らく、この戦いで中也から影響を受け、軽口叩き合いながらも信頼度は増し、双黒となっていった背景も垣間見ることができますね。私的にはどのような作品であれ、人体実験なるものは酷く辛い。人間の残酷さも描かれています。そこは本当に辛かった。中也、良き善き!
アニメ観たので大抵の話はわかっていた為にスラスラ読めました。朝霞カフカさんの文章とは相性は良いのか好きです。でも多分、アニメを観ていたから、あの世界観がわかりやすかったのかも。小説を映像化するにあたってはドラマでも映画でも必ず割愛しなければならない箇所が出てくるもので、その部分では文ストでカットしたところの脚本は優れています。「友人」の言葉に関して、アニメに軍配。恐らく朝霞さんも脚本に関わっていたと推察されます。活字も読もう!
少しネタバレあり。今年になって文ストアニメを知ったので。敦くんや鏡花ちゃんの入社試験を見て太宰さんは何だったのか知りたかったら小説があった!なるほど、アニメに入社試験ではない形で取り入れてありました。小説のままアニメにすれば3倍の尺が必要だったかと。ざっくり切っていますね、色々。社長は太宰さんの過去経歴を存じていたと思っていましたが、そこは知らず、怪しげなら殺れと国木田さんに指示していたとは、ちょっと嫌な感じ。最後にギルト? おや?完全なる「理想」を一本柱で貫くには世の中はキツ過ぎるし周りも焼け焦がす。上手くいかない故に自分が一番傷付き大きな挫折感も幾度もある。それでも曲げられない信条を太宰さんとの相棒関係や社の仲間たちとの絆で、これから何度でも倒れては立ち上がっていく国木田さんかな。小説は国木田さんが書いている体(てい)なので、堅苦しさが苦手な人は少し我慢が必要かも。清く正しくブレないリーダー格の国木田さん推しは理解します。愛があるからね。あたふたするところも人間らしい。まだ二十歳なの?
半日で読めました。読みやすいのです。アニメを見始めたのは今年になってからで文スト、最近になって知り、すっかりハマってしまいました。小説をアニメ化するにあたり、端折った部分が返って画像で見るに長過ぎることなくしているのは流石な思いと、あれはこういう意味があったのねの発見と。ファン必読かな。まだまだ隠されている部分があるそうで、これから小説版制覇に急ぎます。笑
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文豪ストレイドッグス STORM BRINGER(10)
長いです。ある短い期間の出来事ではあるけれども作者の書きたいことを凡そ入れると、こんなに長編。中也と太宰、16歳。15歳編の1年後。中也がマフィアに入るきっかけの一因となった出自の疑問について解き明かされます。倒しても倒しても相手は巨大化する為に戦闘シーンがなかなか終わらないのが少年漫画あるあるですが、そういうのは余り興味がない私は、すっ飛ばしたかったですが、頭の中で映像化されて入ってきたので、まぁ読みにくいことはなく、アニメ観ていたお陰です。作者は宇宙学も化学も科学も好きで色々取り込みたかったのでしょう。中也は人間なのか?人工物なのか。前半の太宰の「あれほど僕を嫌うのは」と言うことや、仲間を思い、死者を悼み、優しく諦めない意思の強さ、決して生まれてこなければ良かったなどとは思わないところから確定できます。よほど太宰の方が孤独や闇で覆われていて、作戦や仕事は優秀だが組織の人間の末端は計算で事を進める為の駒の存在でしかなく、犠牲も露とも思わない面が。最終的に手の打ちようが無いと言った太宰に対して「まだ、できることがある」と立ち向かう中也を感心しています。恐らく、この戦いで中也から影響を受け、軽口叩き合いながらも信頼度は増し、双黒となっていった背景も垣間見ることができますね。私的にはどのような作品であれ、人体実験なるものは酷く辛い。人間の残酷さも描かれています。そこは本当に辛かった。中也、良き善き!
文豪ストレイドッグス(太宰治と黒の時代)
アニメ観たので大抵の話はわかっていた為にスラスラ読めました。朝霞カフカさんの文章とは相性は良いのか好きです。でも多分、アニメを観ていたから、あの世界観がわかりやすかったのかも。小説を映像化するにあたってはドラマでも映画でも必ず割愛しなければならない箇所が出てくるもので、その部分では文ストでカットしたところの脚本は優れています。「友人」の言葉に関して、アニメに軍配。恐らく朝霞さんも脚本に関わっていたと推察されます。活字も読もう!
文豪ストレイドッグス
少しネタバレあり。今年になって文ストアニメを知ったので。敦くんや鏡花ちゃんの入社試験を見て太宰さんは何だったのか知りたかったら小説があった!なるほど、アニメに入社試験ではない形で取り入れてありました。小説のままアニメにすれば3倍の尺が必要だったかと。ざっくり切っていますね、色々。社長は太宰さんの過去経歴を存じていたと思っていましたが、そこは知らず、怪しげなら殺れと国木田さんに指示していたとは、ちょっと嫌な感じ。最後にギルト? おや?完全なる「理想」を一本柱で貫くには世の中はキツ過ぎるし周りも焼け焦がす。上手くいかない故に自分が一番傷付き大きな挫折感も幾度もある。それでも曲げられない信条を太宰さんとの相棒関係や社の仲間たちとの絆で、これから何度でも倒れては立ち上がっていく国木田さんかな。小説は国木田さんが書いている体(てい)なので、堅苦しさが苦手な人は少し我慢が必要かも。清く正しくブレないリーダー格の国木田さん推しは理解します。愛があるからね。あたふたするところも人間らしい。まだ二十歳なの?
文豪ストレイドッグス 太宰、中也、十五歳(9)
半日で読めました。読みやすいのです。アニメを見始めたのは今年になってからで文スト、最近になって知り、すっかりハマってしまいました。小説をアニメ化するにあたり、端折った部分が返って画像で見るに長過ぎることなくしているのは流石な思いと、あれはこういう意味があったのねの発見と。ファン必読かな。まだまだ隠されている部分があるそうで、これから小説版制覇に急ぎます。笑