いろいろな意味で緻密に計算された設定と、ざっくばらんに休憩できるシーンが織り交ざり、トータルでは纏まりのある秀逸な脚本で出来上がった作品だと思いました。それぞれの婚約者が良い人すぎる…という意見がありますが、それはそれぞれの役者さんの演技が間違った方向に向いてるか、もしくは表現しきれていない為でしょう。 テリーの自己に対しての自信のなさや、心配性ともいえるネガティブな方向にばかり向いてしまう性格によって引き起こる、前半のコメディタッチの展開と、後半のシリアスな展開でのストーリーの進行は、お見事!^^ そしてニッキ―も、最愛の祖母の他界や、運命の人と信じていた彼女に失恋したとの思いからくる、様々な苦悩を経て、画家としての才能を開花させるくだりは、納得の一言。画家に限らず芸術家という職業は、人より遥かに繊細で、苦労や不幸から人の何倍もの沢山の感情を手に入れ、そういう体験をしなければ成功できないものです。 個々の名セリフ、説明し過ぎないで想像力を掻き立てるシーン、それに加えて、抜本的に考え抜かれた人物設定になっています。 ★追記その1:客船内で、大人たちから邪魔?にされ階段で独り遊んでいたところを、テリーに助けられる男の子。彼がテリーに、怪我をするからと注意されて言うセリフ「(昔、足を折ったというテリーに)今は?治ったなら、文句いうことないだろ?」…これは、テリーの後ろ向きな思考のクセを、治すべきだと言ってるのかも知れません…テリーもつい「ごめんなさい」(笑)。 ★追記その2:ニッキ―の婚約者は資産家のお嬢さん、テリーの婚約者はやり手の実業家。彼らは、単純な良い人…ではないハズ。悪人という意味ではなく、ニッキ―やテリーが芸術家タイプの人間だとすると、彼らは商人タイプ。つまり、物事に対する思考パターンや、アプローチ方法が全く違う人種なはずです。語弊を恐れずに言えば、設定からして、まだ人生の引退には若すぎるそれぞれの婚約者にとって、恋愛や結婚や人間関係は全てビジネスに繋がるもので、いわゆる計算高い?とも見られかねない人達です。そういう役作りが上手く出来ているのは、ニッキ―の婚約者役の女優さん…かな?
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めぐり逢い
いろいろな意味で緻密に計算された設定と、ざっくばらんに休憩できるシーンが織り交ざり、トータルでは纏まりのある秀逸な脚本で出来上がった作品だと思いました。それぞれの婚約者が良い人すぎる…という意見がありますが、それはそれぞれの役者さんの演技が間違った方向に向いてるか、もしくは表現しきれていない為でしょう。 テリーの自己に対しての自信のなさや、心配性ともいえるネガティブな方向にばかり向いてしまう性格によって引き起こる、前半のコメディタッチの展開と、後半のシリアスな展開でのストーリーの進行は、お見事!^^ そしてニッキ―も、最愛の祖母の他界や、運命の人と信じていた彼女に失恋したとの思いからくる、様々な苦悩を経て、画家としての才能を開花させるくだりは、納得の一言。画家に限らず芸術家という職業は、人より遥かに繊細で、苦労や不幸から人の何倍もの沢山の感情を手に入れ、そういう体験をしなければ成功できないものです。 個々の名セリフ、説明し過ぎないで想像力を掻き立てるシーン、それに加えて、抜本的に考え抜かれた人物設定になっています。 ★追記その1:客船内で、大人たちから邪魔?にされ階段で独り遊んでいたところを、テリーに助けられる男の子。彼がテリーに、怪我をするからと注意されて言うセリフ「(昔、足を折ったというテリーに)今は?治ったなら、文句いうことないだろ?」…これは、テリーの後ろ向きな思考のクセを、治すべきだと言ってるのかも知れません…テリーもつい「ごめんなさい」(笑)。 ★追記その2:ニッキ―の婚約者は資産家のお嬢さん、テリーの婚約者はやり手の実業家。彼らは、単純な良い人…ではないハズ。悪人という意味ではなく、ニッキ―やテリーが芸術家タイプの人間だとすると、彼らは商人タイプ。つまり、物事に対する思考パターンや、アプローチ方法が全く違う人種なはずです。語弊を恐れずに言えば、設定からして、まだ人生の引退には若すぎるそれぞれの婚約者にとって、恋愛や結婚や人間関係は全てビジネスに繋がるもので、いわゆる計算高い?とも見られかねない人達です。そういう役作りが上手く出来ているのは、ニッキ―の婚約者役の女優さん…かな?