これは凄い名演。新婚・蜜月の頃のマーラーが、愛する者の切ない気持ちと悦びを、たっぷりと歌い上げた大曲を、アシュケナージは、絶妙な棒さばきで、見事に刻み込んだハイブリッドCDです。 第一楽章では、タタターン、タタターン、と、ベートーヴェンの5番と同じように、テーマが始まります。しかし、べートーヴェンとは全く異なり、悲哀感がいっぱいであり、次第に、悲しみに対抗する気概へと変わってきます。やがて、にわかに、恋情を表すパッセージが現れ、マーラーの心情が吐露されます。そして、適度の間をおいて、低弦一発、第一楽章が締めくくられます。この間の音楽づくりが、素晴らしく、深く感銘しました。 ヴィスコンティが映画「ベニスに死す」において用いた第4楽章アダージェットもまた、聴き所と思います。 バッハのフーガを織り込んでいるともいわれるこの曲、アシュケナージは良く心得た指揮振りと申し上げたいと思います。
チャイコフスキーとほぼ同時代、19世紀後半に活躍したカリンニコフの手による交響曲2曲を収めています。34歳の若さでの、彼の夭逝は、ラフマニノフを始め、多くの同僚達から、将来を期待されていただけに、大変、惜しまれたということです。音楽は、当時の特徴を、十分に蓄えていて、甘美な旋律、舞曲風のリズムなど、往時を偲ばせる音楽づくりになっています。あまり、我が国音楽会で、演奏されることがない交響曲ですが、日本のみならず、世界に、その魅力を伝えたい、という思いが、アシュケナージに録音を促したものと推測されます。 指揮者アシュケナージは、今や、自身の生まれ故郷、ロシアへの思慕からか、ロシア・西欧ロマン派音楽に、ここのところ、傾倒しているように見受けられます。
リヒャルト・ストラウス作曲「英雄の生涯」は、多くの指揮者による録音が多くあります。アシュケナージ指揮によるこのCDは、各パートを、たっぷり歌わせながら、その交錯を巧みにリードしていく点が、特徴的でもあり、魅力的であると思います。朧気なものが、判然とするような感覚に陥ります。チェコ・フィルも、非常に、熱のこもった音を奏でていて、聴く者の心を捉えて止みません。
柔らかな音色、情感いっぱいに盛り上がるシベリウスは、新しいシベリウス、新しいアシュケナージを感じます。
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マーラー:交響曲第5番
これは凄い名演。新婚・蜜月の頃のマーラーが、愛する者の切ない気持ちと悦びを、たっぷりと歌い上げた大曲を、アシュケナージは、絶妙な棒さばきで、見事に刻み込んだハイブリッドCDです。 第一楽章では、タタターン、タタターン、と、ベートーヴェンの5番と同じように、テーマが始まります。しかし、べートーヴェンとは全く異なり、悲哀感がいっぱいであり、次第に、悲しみに対抗する気概へと変わってきます。やがて、にわかに、恋情を表すパッセージが現れ、マーラーの心情が吐露されます。そして、適度の間をおいて、低弦一発、第一楽章が締めくくられます。この間の音楽づくりが、素晴らしく、深く感銘しました。 ヴィスコンティが映画「ベニスに死す」において用いた第4楽章アダージェットもまた、聴き所と思います。 バッハのフーガを織り込んでいるともいわれるこの曲、アシュケナージは良く心得た指揮振りと申し上げたいと思います。
カリンニコフ:交響曲第1番、第2番
チャイコフスキーとほぼ同時代、19世紀後半に活躍したカリンニコフの手による交響曲2曲を収めています。34歳の若さでの、彼の夭逝は、ラフマニノフを始め、多くの同僚達から、将来を期待されていただけに、大変、惜しまれたということです。音楽は、当時の特徴を、十分に蓄えていて、甘美な旋律、舞曲風のリズムなど、往時を偲ばせる音楽づくりになっています。あまり、我が国音楽会で、演奏されることがない交響曲ですが、日本のみならず、世界に、その魅力を伝えたい、という思いが、アシュケナージに録音を促したものと推測されます。 指揮者アシュケナージは、今や、自身の生まれ故郷、ロシアへの思慕からか、ロシア・西欧ロマン派音楽に、ここのところ、傾倒しているように見受けられます。
R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」他
リヒャルト・ストラウス作曲「英雄の生涯」は、多くの指揮者による録音が多くあります。アシュケナージ指揮によるこのCDは、各パートを、たっぷり歌わせながら、その交錯を巧みにリードしていく点が、特徴的でもあり、魅力的であると思います。朧気なものが、判然とするような感覚に陥ります。チェコ・フィルも、非常に、熱のこもった音を奏でていて、聴く者の心を捉えて止みません。
シベリウス:交響曲 愛1番 ホ短調 作品39&第3番 ハ長調 作品52 組曲「恋する人」 作品14
柔らかな音色、情感いっぱいに盛り上がるシベリウスは、新しいシベリウス、新しいアシュケナージを感じます。