早世が惜しまれる杉浦日向子さんの秀作。鬼才・葛飾北斎と葛飾応為として優れた画業を残した三女・お栄、そして弟子たちを縦軸に江戸の様々がくっきりと描き出されています。 なんてマニアなんだと笑われてしまうかも知れませんが、作品のネタもと探しなんて言うこともついしたくなるほど、江戸期の随筆や幕末明治の『百物語』の類に至るまで、杉浦さん、実によく調べられていると舌を巻きつつ読み進めました。上下ともあっという間に読み終わりました。
早世が惜しまれる杉浦日向子さんの秀作。鬼才・葛飾北斎と葛飾応為として優れた画業を残した三女・お栄、そして弟子たちを縦軸に江戸の様々がくっきりと描き出されています。 下巻の作品の幾つかのネタ元を見つけ、一人喜んでいる私はあまりにマニア過ぎるでしょうが、そんな気にさせるほど、杉浦さんの調査力は大変なもの。面白さも二倍増三倍増ですねえ。
かねて評判のこの作品を人から勧められて購入。 まだ読み始めたばかりですが、なかなか読ませますね。 話の運びもとんとん進みますし、見せ所も良く抑えて います。 ただ、岡本綺堂、池波正太郎、宮部みゆきを読み慣れた 目からは江戸の香気は漂って来にくいかなというのが率 直な感想。 その点を除外すれば十分楽しめます。 さて、次の巻も手に入れようかなと思ったこと自体、い かに面白いかと言うことです。
まず念頭に置いて欲しいのは、この本は映画の原作ではないということ。映画と連動させて読まない方が賢明だと思います。「祝アカデミー賞受賞」と真っ赤な字で書かれた帯をつけた出版社側の売らんかなの姿勢も疑問。 これでは青木新門さんがこの本を書いた思いが誤解されるでしょう。そうした先入観を排して読めば、年齢には関わりなく「何か」が心を打つはずです。
多く中国や日本の古典に取材した名作。 高田衛先生の訳には前から定評がありますが、『雨月』 も流石です。何やら日本語として落ち着きの悪い現代語 訳がまかり通っている中、安心して読むことの出来る貴 重なものと感じ入りました。
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百日紅(上)
早世が惜しまれる杉浦日向子さんの秀作。鬼才・葛飾北斎と葛飾応為として優れた画業を残した三女・お栄、そして弟子たちを縦軸に江戸の様々がくっきりと描き出されています。 なんてマニアなんだと笑われてしまうかも知れませんが、作品のネタもと探しなんて言うこともついしたくなるほど、江戸期の随筆や幕末明治の『百物語』の類に至るまで、杉浦さん、実によく調べられていると舌を巻きつつ読み進めました。上下ともあっという間に読み終わりました。
百日紅(下)
早世が惜しまれる杉浦日向子さんの秀作。鬼才・葛飾北斎と葛飾応為として優れた画業を残した三女・お栄、そして弟子たちを縦軸に江戸の様々がくっきりと描き出されています。 下巻の作品の幾つかのネタ元を見つけ、一人喜んでいる私はあまりにマニア過ぎるでしょうが、そんな気にさせるほど、杉浦さんの調査力は大変なもの。面白さも二倍増三倍増ですねえ。
しゃばけ
かねて評判のこの作品を人から勧められて購入。 まだ読み始めたばかりですが、なかなか読ませますね。 話の運びもとんとん進みますし、見せ所も良く抑えて います。 ただ、岡本綺堂、池波正太郎、宮部みゆきを読み慣れた 目からは江戸の香気は漂って来にくいかなというのが率 直な感想。 その点を除外すれば十分楽しめます。 さて、次の巻も手に入れようかなと思ったこと自体、い かに面白いかと言うことです。
納棺夫日記増補改訂版
まず念頭に置いて欲しいのは、この本は映画の原作ではないということ。映画と連動させて読まない方が賢明だと思います。「祝アカデミー賞受賞」と真っ赤な字で書かれた帯をつけた出版社側の売らんかなの姿勢も疑問。 これでは青木新門さんがこの本を書いた思いが誤解されるでしょう。そうした先入観を排して読めば、年齢には関わりなく「何か」が心を打つはずです。
雨月物語
多く中国や日本の古典に取材した名作。 高田衛先生の訳には前から定評がありますが、『雨月』 も流石です。何やら日本語として落ち着きの悪い現代語 訳がまかり通っている中、安心して読むことの出来る貴 重なものと感じ入りました。