ラフマニノフ自作自演〜ピアノ協奏曲全集（2CD）

世界一難しいとも言われる、ラフマニノフのピアノ協奏曲第２番。多くのピアニストによりカバーされているが、作曲者本人の録音が残っているなんて貴重です。第１楽章は、想像したよりもかなり速いテンポで違和感を感じました。しかしロシアで貴族だったためロシア革命によりアメリカに亡命したラフマニノフにとって１楽章は「革命」をイメージして表現したのではと私は思ってます。２楽章は、一転、「ロシアの木漏れ日の思い出」といった穏やかな音色。３楽章のフィナーレで明るく終わるところに、ラフマニノフは音楽家として生涯を終えたことに救いであったのだろうか？音源が古いためピアノの音色がオーケストラに消されて良く分からないところが時代的欠点で残念。でも、クラッシックファンなら聴く価値あり。ラフマニノフの大きな手によるピアノの音色から想像してみてください