死の発送 新装版

昭和36年に雑誌への連載が開始されたミステリー。20代の若さで公金５億円を横領した（元）国家公務員が、刑期を終えて出所したところから物語は始まります。その５億円は、愛人７人を囲う（百年早いぞ！）ことなどに使われていたけれど、愛人のうちの一人にくっついていたヒモに恐喝され、横領した金の一部をかすめ取られていた模様。誰かが不正な手段で巨額の利益を得ると、その分け前が欲しい悪党が寄って来て別の犯罪が起きると相場は決まっている・・・。時刻表のトリックが使われているので、鉄道マニアの人はきっと楽しいと思います。