夢枕氏の山岳小説を谷口ジローの絵でコミックにしたものだが、これは、なかなか読み応えがあるものです。夢枕氏の小説は、卓越した物語性と、人間の中にある霊性を実体化するような描写に特徴があります。サイコダイバーシリーズも、陰陽師も、神々の山嶺も、この点では共通のトーンを感じます。いつものコトながら縦横無尽とは彼のことを言うのでしょう。谷口氏の絵は、これもすばらしい背景やディテールに感心させられます。作中に、羽生のライバルとして出てくる、登山家 長谷常雄は、言うまでもなく 故 長谷川恒夫氏のことですが、これもよく描けている。長谷川氏のファンとしては、感慨深いものがありました。
いろいろな法則名、誤った解説書の問題点指摘を、 小学生でもできる実験と共に紹介しています。 “小学生でも楽しめるが大学生のサブテキストにもなる” とまえがきに書いているのは伊達ではありません。 これは簡単な/当たり前のようでいて、 解説書/入門書としては極めてハイレベルなでき、といえます。 一見こういう学会名義かつ共著、というのはやっつけ仕事的な、 体裁だけ整えた、という本が多いのですが、 本書は良い意味で裏切ってくれました。 良書。
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神々の山嶺 5
夢枕氏の山岳小説を谷口ジローの絵でコミックにしたものだが、これは、なかなか読み応えがあるものです。夢枕氏の小説は、卓越した物語性と、人間の中にある霊性を実体化するような描写に特徴があります。サイコダイバーシリーズも、陰陽師も、神々の山嶺も、この点では共通のトーンを感じます。いつものコトながら縦横無尽とは彼のことを言うのでしょう。谷口氏の絵は、これもすばらしい背景やディテールに感心させられます。作中に、羽生のライバルとして出てくる、登山家 長谷常雄は、言うまでもなく 故 長谷川恒夫氏のことですが、これもよく描けている。長谷川氏のファンとしては、感慨深いものがありました。
流れのふしぎ
いろいろな法則名、誤った解説書の問題点指摘を、 小学生でもできる実験と共に紹介しています。 “小学生でも楽しめるが大学生のサブテキストにもなる” とまえがきに書いているのは伊達ではありません。 これは簡単な/当たり前のようでいて、 解説書/入門書としては極めてハイレベルなでき、といえます。 一見こういう学会名義かつ共著、というのはやっつけ仕事的な、 体裁だけ整えた、という本が多いのですが、 本書は良い意味で裏切ってくれました。 良書。