いろいろな楽しみ方が出来る本である。 単純に世界のUFO与太話を読むだけでも十分楽しめるが、UFO史あるいはUFO話の本質についての論考としてもよくできた本である。 かつて宇宙友好協会(CBA)という団体があり、1960年代前半に「遊星大掃除」の結果、宇宙人を信じるものだけが救われ地球の全文明的な黄金時代が訪れるという、カルト宗教顔負けの教義をふりかざし、政治家や企業を巻きこんで社会問題化した。こんな団体があったとは知らなかった。 北海道にUFO神殿なるものまで築いていたとは。 著者は、UFOの真実は、UFOそのものにはなく、それを見る人間の中にあるという結論に到達する。 確かに、私も1970年代に少年時代をすごしたが、子供ながらに懐疑的な部分はあったのものの、世間的(当時の子供における世間)にはUFOの実在は当然のことであるという空気があった。 宇宙人によるコンタクトや誘拐、はては宇宙人とのSEXまで、そんな話が真剣に語られていたこと自体が、研究の対象としてはかなり興味深いものといえる。 子供の頃にテレビや本で見た、あやしい話のなかで、ほとんど事実ではないかと信じて恐れていたものに、「第3の選択」というのがある。 実は地球は滅亡寸前の状態で、一部のエリートが火星への移住を計画しているという話だが、実はイギリスにおいて冗談で作られたエープリルフールの番組がもとになっていたということがこの本で確認できた。やっと安心できた。
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新・UFO入門
いろいろな楽しみ方が出来る本である。 単純に世界のUFO与太話を読むだけでも十分楽しめるが、UFO史あるいはUFO話の本質についての論考としてもよくできた本である。 かつて宇宙友好協会(CBA)という団体があり、1960年代前半に「遊星大掃除」の結果、宇宙人を信じるものだけが救われ地球の全文明的な黄金時代が訪れるという、カルト宗教顔負けの教義をふりかざし、政治家や企業を巻きこんで社会問題化した。こんな団体があったとは知らなかった。 北海道にUFO神殿なるものまで築いていたとは。 著者は、UFOの真実は、UFOそのものにはなく、それを見る人間の中にあるという結論に到達する。 確かに、私も1970年代に少年時代をすごしたが、子供ながらに懐疑的な部分はあったのものの、世間的(当時の子供における世間)にはUFOの実在は当然のことであるという空気があった。 宇宙人によるコンタクトや誘拐、はては宇宙人とのSEXまで、そんな話が真剣に語られていたこと自体が、研究の対象としてはかなり興味深いものといえる。 子供の頃にテレビや本で見た、あやしい話のなかで、ほとんど事実ではないかと信じて恐れていたものに、「第3の選択」というのがある。 実は地球は滅亡寸前の状態で、一部のエリートが火星への移住を計画しているという話だが、実はイギリスにおいて冗談で作られたエープリルフールの番組がもとになっていたということがこの本で確認できた。やっと安心できた。