太平洋戦争で昭和17年に米軍の捕虜になった人の話。 当時の空気感や心理描写が伝わります。 任務を命じられた時、捕虜になった時、戦争が進む中での変化。 どれをとっても一級品の内容だと私は思います。 特にタイトルにもある背中の文字に対しての主人公自身の思いや、 戦局を感じさせる新しい捕虜の描写はずっしり心に重たいものが のし掛かるような気がします。 決して明るい本ではないです。でもこういった戦争の側面に触れることができて よかったと思う内容です。
ヒロシと、タマの将来に向けての話が泣かせる。 中高生が将来不安でどういう風になりたいか希望はあるけれど 大人の世界に認めてもらえるかどうか、その不安や それでも前に進まなきゃいけないところっていうのが伝わる。 何となく個人的な感想ですが、1巻のころの半田先生の 成長のためにこの島(五島列島)に来た、という目的は もう果たせているような気が私はしていて 先生が最終的に帰るところが近いのではないでしょうか。 それ=漫画の終わりになるのは少し寂しいです。 ところで、アニメが2014年7月に始まりました。 動いているなる、とってもかわいいので見れる方はぜひー。
「遥かなるケンブリッジ」というこの本の続編を先に読んでいて それがとても面白かったので、今回、こちらを購入。 年齢でいうと29歳頃の藤原さんが、1970年代にアメリカの大学に 招聘されて渡米した際の物語。 正直、あっという間に読み終えてしまうくらい面白すぎ。 寝る前に読んでいて、もう怒涛の展開&スピード感で疾走して行く章があって、 こらえきれなくなって、布団で声を上げて爆笑してしまったくらい。 そんなぶっ飛んだエピソードもあれば、切ない男女間や子供への愛情の話があったり、 アメリカと日本の根本にある国民性・心情を形成しているものが何かといった するどい分析があったり、この本はずっと手元に置いておいてたまに読み返したくなる。
この実話の小説(日記)は、まだインターネットもまったくなく 1$が300円台の固定レートだった時代にサハラ砂漠を単独横断した 一人の男性の話。 自体背景を考慮して読むとよくも旅立ったなと思うけれども、 今の時代にこの冒険をしたとしたら、非常に非難されるのではとも思う。 どうしてこの旅に出たかは上温湯青年の素直な無謀さというか、 20歳前後の若々しい感情として文章にたくさん溢れている。 正直、旅には先立つものは必要だし、彼の行動が引き起こした 最初のラクダの結末が不憫でならないし そこで気づいた気づきが結局お金の関係からか次には活かされておらず 起こるべくして起こってしまった事故のような気もする。 読んでいて残されたご家族は非常に辛かったろうと思う。 決して誉められる冒険譚ではないけれど、青春小説の1つとしては面白い、かな。
1991年年末年始に起こったヨット転覆、漂流事件。 27日間にわたり太平洋を漂流した筆者のリアリティに満ちた内容。 水分の取り方、たまたま捕えた食べ物、自暴自棄になる仲間、 色々な内容が詰まっている。 何個かの判断ミスが重なった結果と思うと、「こうしていれば…」 と感じる箇所も多数あり、事故を未然に防ぐ方法も考えさせられる。 発見されてから、どんどん生き返ってくる感じが素晴らしい。 しいて言うなら、漂流物の小説にあるような現場のにおい感が 少ないと思う。筆者がとても現実的な人と自己評価されていらっしゃるので そういうところもあるかもしれない。
期間限定の特別価格でプレミアムサービスを体験
あなたのビジネスを次のレベルへ
© Copyright 2025, All Rights Reserved
背中の勲章
太平洋戦争で昭和17年に米軍の捕虜になった人の話。 当時の空気感や心理描写が伝わります。 任務を命じられた時、捕虜になった時、戦争が進む中での変化。 どれをとっても一級品の内容だと私は思います。 特にタイトルにもある背中の文字に対しての主人公自身の思いや、 戦局を感じさせる新しい捕虜の描写はずっしり心に重たいものが のし掛かるような気がします。 決して明るい本ではないです。でもこういった戦争の側面に触れることができて よかったと思う内容です。
ばらかもん(9)
ヒロシと、タマの将来に向けての話が泣かせる。 中高生が将来不安でどういう風になりたいか希望はあるけれど 大人の世界に認めてもらえるかどうか、その不安や それでも前に進まなきゃいけないところっていうのが伝わる。 何となく個人的な感想ですが、1巻のころの半田先生の 成長のためにこの島(五島列島)に来た、という目的は もう果たせているような気が私はしていて 先生が最終的に帰るところが近いのではないでしょうか。 それ=漫画の終わりになるのは少し寂しいです。 ところで、アニメが2014年7月に始まりました。 動いているなる、とってもかわいいので見れる方はぜひー。
若き数学者のアメリカ
「遥かなるケンブリッジ」というこの本の続編を先に読んでいて それがとても面白かったので、今回、こちらを購入。 年齢でいうと29歳頃の藤原さんが、1970年代にアメリカの大学に 招聘されて渡米した際の物語。 正直、あっという間に読み終えてしまうくらい面白すぎ。 寝る前に読んでいて、もう怒涛の展開&スピード感で疾走して行く章があって、 こらえきれなくなって、布団で声を上げて爆笑してしまったくらい。 そんなぶっ飛んだエピソードもあれば、切ない男女間や子供への愛情の話があったり、 アメリカと日本の根本にある国民性・心情を形成しているものが何かといった するどい分析があったり、この本はずっと手元に置いておいてたまに読み返したくなる。
サハラに死す
この実話の小説(日記)は、まだインターネットもまったくなく 1$が300円台の固定レートだった時代にサハラ砂漠を単独横断した 一人の男性の話。 自体背景を考慮して読むとよくも旅立ったなと思うけれども、 今の時代にこの冒険をしたとしたら、非常に非難されるのではとも思う。 どうしてこの旅に出たかは上温湯青年の素直な無謀さというか、 20歳前後の若々しい感情として文章にたくさん溢れている。 正直、旅には先立つものは必要だし、彼の行動が引き起こした 最初のラクダの結末が不憫でならないし そこで気づいた気づきが結局お金の関係からか次には活かされておらず 起こるべくして起こってしまった事故のような気もする。 読んでいて残されたご家族は非常に辛かったろうと思う。 決して誉められる冒険譚ではないけれど、青春小説の1つとしては面白い、かな。
たった一人の生還
1991年年末年始に起こったヨット転覆、漂流事件。 27日間にわたり太平洋を漂流した筆者のリアリティに満ちた内容。 水分の取り方、たまたま捕えた食べ物、自暴自棄になる仲間、 色々な内容が詰まっている。 何個かの判断ミスが重なった結果と思うと、「こうしていれば…」 と感じる箇所も多数あり、事故を未然に防ぐ方法も考えさせられる。 発見されてから、どんどん生き返ってくる感じが素晴らしい。 しいて言うなら、漂流物の小説にあるような現場のにおい感が 少ないと思う。筆者がとても現実的な人と自己評価されていらっしゃるので そういうところもあるかもしれない。