強羅温泉　強羅花扇

宿泊していろいろな思いを感じたお宿でした。 一番満足したのはお食事です。ほんのりお出汁の効いた京料理で、旬の食材を活かした優しい味付けでした。料理人の方の食材への敬意も感じました。 使う機会はありませんでしたが、呼びたい時にお手玉を出すという仕組みは、ナイスアイディアだと思いました。 食事処の個室担当のお姉さんは研修の札を付けていらっしゃいましたが、控えめな物腰と心配りのあるサーブが素敵で、朝晩ともに居心地のいいサービスを受けることができました。今後も活躍していただきたいです。 音楽のセレクションや音のボリューム、 寝心地のいいベッド、柔らかな質感の浴衣や帯などで気持ちが和みました。 違和感を感じた点としては、まず窓が少ないので空気が滞留していて全体的に薄暗く、通路沿いのお手洗いは夜は怖くて使用できなかったことです。 大浴場はこまめにメンテナンスされていましたが、お部屋からフェイスタオルを持っていかなくてはならないのは面倒です。 バスタオルは常備されているので、フェイスタオルも同様の常備を強く希望します。 客室の向かいのスペースに台車が雑然と置かれているのは、なんだか裏部屋に泊まったような微妙な気持ちになりました。 また、一番残念だったのは、冷蔵庫に水とパックジュースしかなかったことです。 事前に体験記や投稿を読んだところ、ハートランドボトルビールやソフトドリンクがあることを目にしていたので、期待していたのにがっかりでした。 冷蔵庫に用意されていないのであれば、ソファやテーブルが快適に配置されたロビーがあるので、アルコールを含めたラウンジドリンクサービスを提供してくれると、寛げて皆さんに喜ばれるのではないかと思いました。 総合的に考えると、お値段に対しての満足度は？な感じでした。 また、こちらのお宿がどこを目指していて、何をコンセプトにされているのかが今ひとつ伝わってこない気がしました。 でもお食事など、良かった点もたくさんあるので、その思い出を大事にしたいと思います。お世話になりました。