6篇の人の生死の未来を予知できるという主人公の圭史を通してつながっています。 高野氏の作品を初めて読んだのが、「グレイブディッガー」。日本でもこれだけ、スケールの大きな作品を書く作家がいるのかと驚きでした。それから「13階段」「K・Nの悲劇」等次々と読み漁りましたが、それぞれにテーマ性があり、ひきつけられます。 さて、本作は、生と死をテーマにとり上げ、サスペンスに綴った作品。1話で登場した美緒がまた6話で登場します。さて、そのつながりは、如何に。作品を読んでのお楽しみです。
映画が良かったので、ちょっと値段は高いのですが、購入しました。前半は、映画と同じく、少女サラの視点とジャーナリストのジュリアの視点で並行しながら物語は進みます。サラの悲しみ・苦悩は、映画(サラ役の子がいい。)も原作もよく伝わってきます。しかし、ジュリアの苦悩、特になぜ離婚に至ったのかは、映画では、よく伝わりませんでした。原作では、それが丁寧に描かれよく伝わってきます。また、サラがアパートに戻る場面とジュリアがアパートの由来を知ることになった場面が見事に交差し、前半のクライマックスとなっています。なお、原作では、映画と違い、サラの場面はありません。 そのかわり、ジュリアが、サラのその後を追い求めていき、それが結果としてジュリアの自立につながっていく過程が良く描かれています。映画も良かったが、原作は、それ以上でした。
有川浩さんの作品を4作連続読んでいます。前に読んだ、阪急電車やシアターとは、全く違うジャンルなのでびっくりしました。世界が、宇宙より飛来した塩の結晶により人類の危機に直面するという発想は、新鮮でした。普通の発想ですと、塩でなく、エイリアンですからね。いずれにせよ、荒川さんのデビュー作とは思えない素晴らしい出来でした。ジャンルは違うのですが、登場人物から感じる人としての温かさは、いずれも共通していると思います。
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6時間後に君は死ぬ
6篇の人の生死の未来を予知できるという主人公の圭史を通してつながっています。 高野氏の作品を初めて読んだのが、「グレイブディッガー」。日本でもこれだけ、スケールの大きな作品を書く作家がいるのかと驚きでした。それから「13階段」「K・Nの悲劇」等次々と読み漁りましたが、それぞれにテーマ性があり、ひきつけられます。 さて、本作は、生と死をテーマにとり上げ、サスペンスに綴った作品。1話で登場した美緒がまた6話で登場します。さて、そのつながりは、如何に。作品を読んでのお楽しみです。
サラの鍵
映画が良かったので、ちょっと値段は高いのですが、購入しました。前半は、映画と同じく、少女サラの視点とジャーナリストのジュリアの視点で並行しながら物語は進みます。サラの悲しみ・苦悩は、映画(サラ役の子がいい。)も原作もよく伝わってきます。しかし、ジュリアの苦悩、特になぜ離婚に至ったのかは、映画では、よく伝わりませんでした。原作では、それが丁寧に描かれよく伝わってきます。また、サラがアパートに戻る場面とジュリアがアパートの由来を知ることになった場面が見事に交差し、前半のクライマックスとなっています。なお、原作では、映画と違い、サラの場面はありません。 そのかわり、ジュリアが、サラのその後を追い求めていき、それが結果としてジュリアの自立につながっていく過程が良く描かれています。映画も良かったが、原作は、それ以上でした。
塩の街
有川浩さんの作品を4作連続読んでいます。前に読んだ、阪急電車やシアターとは、全く違うジャンルなのでびっくりしました。世界が、宇宙より飛来した塩の結晶により人類の危機に直面するという発想は、新鮮でした。普通の発想ですと、塩でなく、エイリアンですからね。いずれにせよ、荒川さんのデビュー作とは思えない素晴らしい出来でした。ジャンルは違うのですが、登場人物から感じる人としての温かさは、いずれも共通していると思います。