著者の真摯な求道精神を象徴するように、いかにわかりやすく読者に伝えるかを考え抜いて、2人が対談をしているように工夫した表現で書かれている。一方が聞き手となるだけでなく、互いに問いかけあり、疑問形のまま読者に考えをゆだねる場面ありで、さらりと読み進めることができると同時に、じっくりと意味を考え、かみしめながら読むことが出来る本。まさに「禅問答」だけに、端的な答えを求めてはいけない。が、考えるヒントを読む度にきっと与えてくれることだろう。
本の帯にも3人の著名人から推薦の言葉が記載されていて、本を読む前は「ちょっとオーバーに絶賛しすぎでは」と思ったが、読み始めたら、非常に分かりやすく、一気に読んでしまった。わかりあえないことが、情報の発信側にも問題があること、いまの若い世代はコミュニケーション能力が低いのではなく、能力は高いが使う機会がないため、鍛えられていないだけで、それを不快に感じているのは、年長者側の問題であること、就活生向けなどに巷間言われている(自分も言っている)「みんなちがってみんないい」という発想だけでなく、世界に目を向けると「みんなちがって、みんなたいへん」だからこそ、コミュニケーションが大事であることなど、様々な気づきを得られた。これを読んだことで、以前読んでどうにも理解しづらかった平田氏の別の著作「日本には対話がない」への理解が深まった。ただ、平田氏の演劇が評価されたことへの自画自賛(確かにすごいことですが)ぶりが何度も文面に顔をのぞかせるので、そこだけはちょっと不快だった。別に評価されたんだからいいのに、と。そんな記載がなくても、コミュニケーション力アップのためのツールとしての演劇もとても有効だとよく理解できましたし。
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自分をみつめる禅問答
著者の真摯な求道精神を象徴するように、いかにわかりやすく読者に伝えるかを考え抜いて、2人が対談をしているように工夫した表現で書かれている。一方が聞き手となるだけでなく、互いに問いかけあり、疑問形のまま読者に考えをゆだねる場面ありで、さらりと読み進めることができると同時に、じっくりと意味を考え、かみしめながら読むことが出来る本。まさに「禅問答」だけに、端的な答えを求めてはいけない。が、考えるヒントを読む度にきっと与えてくれることだろう。
わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か
本の帯にも3人の著名人から推薦の言葉が記載されていて、本を読む前は「ちょっとオーバーに絶賛しすぎでは」と思ったが、読み始めたら、非常に分かりやすく、一気に読んでしまった。わかりあえないことが、情報の発信側にも問題があること、いまの若い世代はコミュニケーション能力が低いのではなく、能力は高いが使う機会がないため、鍛えられていないだけで、それを不快に感じているのは、年長者側の問題であること、就活生向けなどに巷間言われている(自分も言っている)「みんなちがってみんないい」という発想だけでなく、世界に目を向けると「みんなちがって、みんなたいへん」だからこそ、コミュニケーションが大事であることなど、様々な気づきを得られた。これを読んだことで、以前読んでどうにも理解しづらかった平田氏の別の著作「日本には対話がない」への理解が深まった。ただ、平田氏の演劇が評価されたことへの自画自賛(確かにすごいことですが)ぶりが何度も文面に顔をのぞかせるので、そこだけはちょっと不快だった。別に評価されたんだからいいのに、と。そんな記載がなくても、コミュニケーション力アップのためのツールとしての演劇もとても有効だとよく理解できましたし。