ANAクラウンプラザホテル大阪・宿泊記
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歴史あるホテルとの別れ

2025年8月の宿泊。2025年10月15日に全館閉館が発表されているこのホテルでの貴重な滞在を記録したい。1984年に「大阪全日空ホテル・シェラトン」として開業し、2008年から現在の「ANAクラウンプラザホテル大阪」となった歴史あるホテルの最後の夏を体験することができた。

アクセスと立地

最高評価:★★★★★

堂島川沿いの絶好のロケーション。大阪駅や繁華街への徒歩圏内という都市部の利便性がありながら、川沿いの落ち着いた環境で都会の喧騒から離れた静寂を感じることができる。北新地駅から徒歩約7分、淀屋橋駅からもアクセスしやすく、ビジネスにも観光にも最適な立地だ。

客室

評価:★★★★☆

今回はスタンダードツインルームに宿泊。部屋は清潔感があり、必要な設備は揃っている。特筆すべきは窓からの眺望で、堂島川と中之島の緑豊かな景色を楽しむことができた。バスルームは少し古さを感じるが、機能的で問題はない。

クラブフロア(22-23階)も見学させていただいたが、さすがの上質な仕上がりだった。関西最大級のクラブラウンジへのアクセスも魅力的だ。

食事・レストラン

評価:★★★★☆

朝食は品質が高く、和洋バラエティ豊かなメニューが楽しめた。特に関西らしい味付けの料理が印象的。

残念ながら一部のレストランは既に閉店が決定しており、「京料理 たん熊 北店」は2月末、「中国料理 花梨」と「メゾン タテル ヨシノ」は3月末で営業終了となっている。歴史あるレストランの味を楽しめる機会も限られているのが寂しい。

施設・サービス

評価:★★★★☆

24時間営業のフィットネス施設、プール&サウナ(2025年6月30日営業終了予定)など、都市型ホテルとして十分な設備が整っている。スタッフのサービスは丁寧で、長年培われたホスピタリティを感じることができた。

クラブラウンジは本当に素晴らしく、西日本最大級というだけあって、ゆったりとした空間で上質な時間を過ごすことができる。

特別な体験

このホテルの歴史を感じる特別な要素として、ロビーが北新地の「待ち合わせ場所」として親しまれ、結婚式では梅田のホテルウエディングの先駆的存在だったことが挙げられる。多くの人々の記憶に残る場所であることを実感した。

2024年夏には「グランドフィナーレ」として最後のビアガーデンがハワイアンテーマで開催されたなど、閉館を前にした特別なイベントも印象的だった。

総合評価

★★★★☆

41年の歴史を持つこのホテルでの滞在は、単なる宿泊を超えた特別な体験だった。設備面では多少の古さを感じる部分もあるが、立地の良さ、スタッフのサービス、そして何より歴史の重みを感じられる雰囲気は他では味わえない。

2025年10月に40年の歴史に幕を閉じるこのホテルに宿泊できたことは貴重な思い出となった。大阪のホテル業界に大きな足跡を残したこの名門ホテルの最後の時期を体験できて良かった。

最後に

ANAクラウンプラザホテル大阪は、ただのホテルではなく、大阪の都市発展と共に歩んできた文化的な存在だった。多くの人々の記憶に残るこのホテルでの宿泊は、特別な価値がある体験だったと振り返る。閉館まで残り少ない期間だが、機会があればもう一度訪れたいと思う。


宿泊日:2025年8月
部屋タイプ:スタンダードツイン
宿泊料金:約2万円(1泊2名)