【はじめに】
東京から船で約3時間、伊豆諸島の小さな島「式根島」。人口わずか600人ほどのこの島に、地元の人々に愛され続ける温かな宿があります。今回は「旅館式根館」での宿泊体験をレポートいたします。
【アクセス・到着】
竹芝桟橋から大型客船で約3時間
朝8時発の「さるびあ丸」に乗船し、式根島には11時頃到着。野伏港に降り立つと、島の澄んだ空気と潮の香りが迎えてくれました。
港からは宿の送迎車で約5分。運転手さんが島の見どころを教えてくれる心遣いが嬉しい限りです。
【外観・ロビー】
式根館は島の中心部、商店街に近い立地にある2階建ての落ち着いた建物です。昭和の温かみを残した外観は、決して豪華ではありませんが、島の風景に自然と溶け込んでいます。
ロビーには島の写真や地元の工芸品が飾られ、アットホームな雰囲気。チェックイン時には女将さんが笑顔で迎えてくれ、島の温泉や観光スポットについて丁寧に説明していただけました。
【客室】
和室8畳(海側)
今回宿泊したのは海を望む和室。シンプルながら清潔感のある室内で、窓からは式根島の美しい海岸線が一望できます。
- 畳の香りが心地よい純和風の造り
- エアコン、テレビ、冷蔵庫完備
- 浴衣、タオル類も用意済み
- WiFiは共用エリアのみ利用可能
設備は最新とは言えませんが、必要なものは揃っており、何より窓から見える夕日が絶景でした。
【温泉・大浴場】
式根館の大きな魅力の一つが温泉です。
内湯
- 式根島の天然温泉を使用
- 無色透明、少し塩分を含んだお湯
- 疲労回復効果が期待できる泉質
- 24時間入浴可能(清掃時間除く)
お湯は適温に保たれており、島を散策した後の疲れた体を優しく癒してくれます。夜中でも入浴できるのは嬉しいポイントです。
島内の野天風呂情報も 女将さんから島内の3つの野天風呂(地鉈温泉、足付温泉、松が下雅湯)への行き方も教えていただけます。
【お食事】
夕食
地元で獲れた新鮮な魚介類を中心とした会席料理。
メニュー例
- 金目鯛の煮付け
- 地魚の刺身盛り合わせ
- 島のりの天ぷら
- 地野菜の煮物
- あしたばの胡麻和え
- 白飯、味噌汁、漬物
特に金目鯛の煮付けは絶品で、身がふっくらと柔らかく、上品な甘辛い味付けが印象的でした。島ならではの「あしたば」を使った料理も初体験で興味深かったです。
朝食
和定食スタイルで、焼き魚、玉子焼き、のり、納豆など、シンプルながら心のこもった内容。炊きたてのご飯が特に美味しく、朝からしっかりとエネルギーチャージできました。
【サービス・おもてなし】
式根館のスタッフの皆さんは、まさに島の人らしい温かさにあふれています。
- 女将さんの気さくで親しみやすい人柄
- 島の観光情報を詳しく教えてくれる
- 野天風呂への送迎サービス(要相談)
- レンタサイクルの手配も可能
決して至れり尽くせりのサービスではありませんが、家族に迎えられたような居心地の良さがありました。
【周辺観光】
式根館を拠点に島内観光を楽しめます。
徒歩圏内
- 泊海水浴場(徒歩10分)
- 地鉈温泉(徒歩15分)
- 商店街・食堂(徒歩5分)
レンタサイクルで
- 足付温泉
- 松が下雅湯
- 石白川海岸
- 神引展望台
島一周は自転車で約2時間程度。のんびりと島時間を満喫できます。
【料金・予約】
1泊2食付き:約8,000円~10,000円(1名様) ※季節により変動あり
予約は電話での受付が中心。インターネット予約は対応していないので、直接お電話での確認をお勧めします。
【総評】
★★★★☆(4.0/5.0)
式根館は豪華リゾートホテルとは対極にある、素朴で温かな島の宿です。最新設備や洗練されたサービスを求める方には物足りないかもしれませんが、以下のような方には強くお勧めします。
こんな方におすすめ
- 都会の喧騒から離れてゆっくりしたい
- アットホームな雰囲気を求めている
- 地元の食材を使った料理を楽しみたい
- 温泉と自然を満喫したい
- コストパフォーマンスを重視している
【まとめ】
式根島という小さな島の、小さな宿での滞在は、忙しい日常を忘れさせてくれる貴重な体験でした。派手さはありませんが、島の人々の温かさと美しい自然に包まれて過ごす時間は、きっと心に残る思い出となるでしょう。
都心から3時間という近さでありながら、まるで別世界のような式根島。式根館はそんな島での滞在を、より心地よいものにしてくれる宿だと感じました。
再訪したい度:★★★★☆
次は野天風呂巡りをもっとゆっくり楽しみたいと思います。島の四季折々の表情も見てみたいですね。

