旅館 徳左 <神津島>・宿泊記
hotel

神津島への旅立ち

東京から南へ約180km、伊豆諸島の中でも特に美しい自然に恵まれた神津島。今回、島の老舗旅館「徳左」での宿泊を体験してきました。竹芝桟橋から高速船で約3時間半、青い海原を越えて辿り着いた神津島は、まさに都会の喧騒を忘れさせてくれる楽園でした。

旅館 徳左との出会い

神津島港から車で約10分、島の中心部に位置する旅館 徳左は、昭和の面影を残す温かみのある佇まいでした。木造の建物は長い年月を経て味わい深く、玄関を入ると畳の香りと潮風が混じり合った独特の匂いが迎えてくれます。

女将さんの笑顔での出迎えは、まるで親戚の家を訪れたかのような温かさがあり、旅の疲れが一気に和らぎました。

お部屋での寛ぎ

案内されたのは海側の8畳の和室。窓を開けると、眼下に広がる青い海と遠くに見える利島の景色が飛び込んできます。夕方には茜色に染まる空と海の境界線が曖昧になり、まるで絵画の中にいるような錯覚を覚えました。

部屋は清潔で、必要最小限ながらも心地よく整えられています。都会のホテルのような豪華さはありませんが、島時間の中でゆっくりと過ごすには十分すぎる空間でした。

島の恵みを堪能する夕食

徳左の真骨頂は、やはり神津島の新鮮な海の幸をふんだんに使った料理にあります。夕食は部屋食で、女将さんが一品一品丁寧に説明してくださいました。

印象に残った料理:

  • 金目鯛の煮付け:ふっくらとした身と甘辛い味付けが絶品
  • 島の地魚の刺身盛り合わせ:その日の朝に獲れた新鮮な魚介
  • 明日葉の天ぷら:神津島特産の明日葉の苦味と香りが印象的
  • 島焼酎:神津島の特産品で、すっきりとした飲み口

特に金目鯛の煮付けは、都内では味わえない新鮮さと調理の丁寧さが感じられ、島旅行の醍醐味を存分に堪能できました。

温泉での癒しの時間

徳左には小さな温泉があり、神津島の天然温泉を楽しむことができます。湯船は決して大きくありませんが、1〜2人でゆっくりと浸かるには十分なサイズ。

温泉の泉質は単純温泉で、肌触りが柔らかく疲労回復に効果的です。夜には星空を眺めながらの露天風呂気分を味わえ、都会では決して見ることのできない満天の星に感動しました。

朝の目覚めと散策

翌朝、潮騒の音で自然に目が覚めました。朝食前に旅館周辺を散策すると、島の人々の素朴な生活の営みを垣間見ることができます。漁師さんが港で網の手入れをしている姿や、商店街の静かな朝の風景は、島時間の贅沢さを実感させてくれます。

心温まる朝食

朝食も部屋食で、焼き魚、明日葉のお浸し、島豆腐の味噌汁など、シンプルながらも素材の味を活かした料理が並びます。特に島豆腐の甘さと濃厚さは、本土では味わえない格別なものでした。

女将さんとの語らい

食事の際の女将さんとの会話は、宿泊の大きな魅力の一つでした。神津島の歴史や文化、おすすめの観光スポット、島の四季の変化など、ガイドブックには載っていない貴重な情報を教えていただきました。

特に印象的だったのは、「島は何もないように見えるけれど、実は全てがある」という女将さんの言葉。確かに、都会的な便利さはありませんが、美しい自然、新鮮な食材、温かい人々の心、そして何より時間の贅沢さがありました。

旅館 徳左での宿泊を終えて

チェックアウトの際、女将さんは港まで車で送ってくださいました。別れ際の「また必ずいらしてくださいね」という言葉には、心からの温かさが込められており、必ずまた訪れたいという気持ちになりました。

総合評価とおすすめポイント

★★★★☆(4.0/5.0)

おすすめポイント:

  • 新鮮な地魚料理と島の特産品を楽しめる
  • アットホームな雰囲気と女将さんの温かいおもてなし
  • 海を望む絶好のロケーション
  • 天然温泉でのリラックス
  • 都会では体験できない島時間の贅沢

注意点:

  • 設備は最新ではなく、古き良き旅館の趣
  • 部屋数が少ないため、早めの予約が必要
  • 台風時期は交通機関の影響を受けやすい

まとめ

旅館 徳左での宿泊は、単なる観光地での一泊ではなく、神津島の自然と文化、そして人の温かさに触れる貴重な体験でした。忙しい日常から離れ、本当の意味でのリフレッシュを求める方には、心からおすすめできる宿です。

次回は連泊して、島の様々な表情をもっと深く味わいたいと思います。神津島、そして旅館 徳左との出会いに感謝しています。


宿泊日:2024年8月
宿泊料金:1泊2食付き 約15,000円〜
予約:事前予約必須