はじめに
和歌山県の熊野川河口に浮かぶ小さな島、中の島。ここに佇む「碧き島の宿 熊野別邸 中の島」は、まさに秘境と呼ぶにふさわしい温泉宿です。今回、この特別な宿での一泊二日の体験をお伝えします。
アクセス~特別な船旅の始まり
JR紀勢本線の新宮駅からタクシーで約15分、熊野川の河口付近にある専用の桟橋へ。ここで宿の船に乗り換えます。この船でのアクセス自体が、既に特別な体験の始まりでした。
熊野川をゆっくりと進む船からは、両岸に広がる熊野の雄大な自然を眺めることができます。約10分の船旅は、日常から離れた非日常空間への導入部として完璧でした。
到着~島全体が一つの宿
中の島に上陸すると、そこは島全体が一つの宿という贅沢な空間。スタッフの方々が温かく出迎えてくださり、まずは船着き場からの美しい景観に息を呑みました。
宿の建物は伝統的な日本建築の美しさを現代に継承しており、熊野川の清流と周囲の山々との調和が見事です。
客室~川のせせらぎに包まれて
今回宿泊したのは、熊野川に面した和室。窓を開けると、目の前を流れる清らかな川のせせらぎが心地よく響きます。部屋の設えは上品で、細部まで行き届いた配慮が感じられました。
特に印象的だったのは、夕暮れ時の川面に映る夕日の美しさ。時間を忘れてずっと眺めていたくなる、そんな絶景でした。
温泉~自然に抱かれた湯浴み
中の島の最大の魅力は、なんといっても温泉です。川沿いに配された露天風呂からは、熊野川の流れを間近に感じながら湯に浸かることができます。
大浴場(内湯)
- 広々とした内湯では、ゆったりと温泉を楽しめます
- 泉質はアルカリ性単純温泉で、肌がすべすべになります
- 大きな窓からは川の景色を楽しみながら入浴できます
露天風呂
- 川のせせらぎを聞きながらの入浴は、まさに至福の時間
- 朝風呂では川霧に包まれる幻想的な景色が楽しめました
- 夜は満天の星空の下で、都会では味わえない開放感を体験
お食事~熊野の恵みを堪能
夕食は個室のお食事処でいただきました。熊野の海の幸、山の幸をふんだんに使った会席料理は、どれも繊細で上品な味わいでした。
印象に残った料理
- 熊野川の鮎の塩焼き:香ばしく、川魚特有の上品な甘みが絶品
- 熊野牛のしゃぶしゃぶ:柔らかく、旨味が口の中に広がります
- 地元で獲れた新鮮な刺身盛り合わせ:鮮度抜群で甘みがありました
- 季節の土瓶蒸し:優しい出汁が心も温めてくれました
朝食も地元の食材をふんだんに使った和定食で、体に優しい味付けが印象的でした。
サービス~心温まるおもてなし
スタッフの皆さんのおもてなしは、過度ではなく、それでいて心温まる絶妙なバランスでした。熊野の歴史や自然について詳しく教えてくださったり、おすすめの散策コースを案内してくださったりと、宿泊体験をより豊かにしてくれました。
散策~島時間を満喫
中の島は小さな島ですが、散策路が整備されており、島内を一周することができます。朝の散歩では、川霧に包まれた幻想的な風景を楽しみ、鳥のさえずりに耳を傾けながら、ゆったりとした島時間を満喫しました。
総評
碧き島の宿 熊野別邸 中の島は、日常から完全に離れた特別な体験を提供してくれる宿です。船でしかアクセスできない立地、川の流れに包まれた温泉、地元の恵みを活かした料理、そして心温まるサービス。すべてが調和して、忘れられない滞在となりました。
おすすめポイント
- 船でしかアクセスできない特別感
- 熊野川を眺めながらの温泉体験
- 地元食材を活かした上質な料理
- 静寂に包まれた癒しの空間
- スタッフの温かいおもてなし
こんな方におすすめ
- 日常から完全に離れたい方
- 自然に囲まれた温泉を楽しみたい方
- 上質な和のおもてなしを求める方
- 特別な記念日を過ごしたい方
最後に
熊野という神秘的な土地で、川に浮かぶ小さな島での一夜は、心の奥深くに残る特別な体験となりました。都市の喧騒を忘れ、自然のリズムに身を委ねたい時に、また必ず訪れたいと思う宿です。
熊野詣での途中に立ち寄るも良し、この宿を目的地として訪れるも良し。きっと皆様にとっても、忘れられない滞在となることでしょう。

