江戸は神田三島町にある袋物屋の三島屋は、風変わりな百物語をしていることで知られている。 語り手一人に聞き手も一人、話はけっして外には漏らさず、「語って語り捨て、聞いて聞き捨て」これが三島屋の変わり百物語の趣向である。 従姉妹のおちかから聞き手を受け継いだ三島屋の「小旦那」こと富次郎は、おちかの出産を控える中で障りがあってはならないと、しばらく百物語をお休みすることに決める。 休止前の最後の語り手は、商人風の老人と目の見えない彼の妻だった。老人はかつて暮らした村でおきた「ひとでなし」にまつわる顛末を語りだすーー。
レビュー(132件)
新刊が出ると必ず購入する百物語シリーズ、今回も面白く読むことが出来た。宮部みゆきは「火車」や「理由」といった現代ミステリーも面白いけど、個人的にはこうした市井の時代劇のが面白いと思う。
よって件のごとし
シリーズで読んでいる本です。これまでは文庫本で読んでいましたが今回単行本が出版されたので購入しました。文庫本が出るまで待てません。このシリーズは読むほどに面白い、ワクワク・ドキドキします。
宮部みゆきさんの三島屋変調百物語を毎回購入して読んでいます。
おちかの出産はお預けでしたが楽しく読めました。 餅太郎の草履が認められて生きる張りができますように。
宮部みゆきさんの時代物が好きで全部持っています。このシリーズも8巻目になり2代目の聞き手の富次郎も聞き手が板につきました。表題作が良かったです。まだ連載が続いているようなので次を楽しみにしています。