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朝・昼・晩で業態がガラリと変わるその店は、通称「三人屋」。 やって来るのは、三女にひと目惚れしたサラリーマン、 出戻りの幼なじみに恋する鶏肉店主、 女泣かせのスーパー店長など、ひと癖ある常連客たち。 三姉妹が作るごはんを口にすれば、胃袋だけじゃなく、心もたっぷり満腹に!? 心とお腹にじんわりしみる、美味しい[人情×ごはん]エンタメ! 「高いビルの屋上から、道行く人をじっと眺めているような小説である。大所高所から見下ろしているという意味ではない。ちっぽけな人間たちが、時に迷ったり立ち止まったりしながらも、それぞれの目的地を目指して懸命に歩いている姿を目にした時の、あの切ないような尊いような心持ちを思い出させてくれるのだ。」 ーー北大路公子氏「解説」より
レビュー(145件)
おすすめされて購入しましま。面白いです!買って良かったです。
ランチ酒で原田先生のファンになりました。 この作品も読み進むと食欲がそそられるので、満腹時に読むのをおすすめします。
『東京ロンダリング』で知った著者。今回は3姉妹が主人公なのだが、各章は男を軸に展開する。おっとり型で自由奔放な長女・夜月、公私ともに面倒な役を引き受けてしまう二女・まひる、マイペースで末っ子気質の三女・朝日。下町風情の残る新宿以西のとある商店街で、プライバシー駄々洩れの中、たくましく生きる3人の姿は、人生の艱難辛苦の中にささやかな幸せを感じるような、そんなまとめ方だった。