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若冲の最高傑作『動植綵絵』を原寸で楽しむ ここのところの日本美術ブームの牽引役、伊藤若冲の、今年は生誕300年の記念すべき年にあたります。いくつもの若冲展が企画されている、若冲記念イヤーのメインとなる展覧会は、2016年4月22日から5月24日まで東京都美術館で開催される「若冲展」。『鳥獣花木図屏風』を有する、プライスコレクションをはじめ、若冲の代表作が並ぶ展覧会で、特別な場所を用意されるのが、宮内庁三の丸尚蔵館が所蔵する『動植綵絵』全30幅です。本書は、若冲の代表作と誰しも認める『動植綵絵』を、原寸で味わう決定版画集です。 全30幅、動物、植物を問わず、生きとし生けるものを賛美する、絹本に描かれた若冲畢生の大作の制作の秘密が、原寸図版のページからあふれ出ます。仏教絵画などで行われる裏彩色が効果的に用いられ、描かれたものが鑑賞者に強く印象付くよう工夫されており、描法的にも見えないところまで気配りがされた傑作です。美術愛好家を魅了し続ける、若冲の絵画の頂点『動植綵絵』全30幅の魅力を、全図とともに、選りすぐりの原寸図版(各幅で4頁の原寸図版)を組み合わせることで、若冲の描法の謎にも迫る、これまでにない、究極の画集です。 【編集担当からのおすすめ情報】 若冲生誕300年の最大の展覧会「若冲展」が東京都美術館で4月22日〜5月24日まで開かれます。
レビュー(9件)
生誕300年記念からずいぶん遅れて今更な感じですが 海外の友人への贈り物に購入しました。 解説も楽しめますが、絵そのもの、筆致の細やかさまで見て取れる純粋に美しい本です。 装丁も素敵です。
美術館に行けなかったので購入。若冲の凄さがよくわかる作品ばかりで、圧巻です。何度見ても飽きません
若冲ファン
東京都美術館で開催されていた「若冲展」に行きたかったけど、人が多くて、観るのも大変そうなので、行くのを断念しました。 買って良かったです。
若冲の代表作として名高い花鳥図の大作のこだわりの繊細な描写技巧や色彩ポイントを分かりやすく解説されている若冲入門書。生誕300年記念「若冲展」の画集も発売されないかな~と期待しつつ、自宅で「動植綵絵」の素晴らしさにじっくり浸れる内容は満足です。 ======== 本書は、若冲の代表作と誰しも認める『動植綵絵』を、原寸で味わう決定版画集です。 全30幅、動物、植物を問わず、生きとし生けるものを賛美する、絹本に描かれた若冲畢生の大作の制作の秘密が、原寸図版のページからあふれ出ます。 最新のデジタル撮影方式を駆使した画像が、目を画面すれすれの距離にまで寄せたような体験を味わわせる。
美しい
美術館で実物をみてもなかなか筆致まで確認しづらい箇所もあり、この画をみて改めて若冲の凄さがわかるような気がします。普通の画集とは異なりとても良いです。