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なぜ昭和の日本は戦争へと向かったのか。複雑きわまる戦前期を正確に理解すべく、俗説を排して信頼できる史料に依拠。第一線の歴史家たちによる最新の研究成果。 1 ワシントン条約体制と幣原外交 渡邉公太2 普通選挙法成立と大衆デモクラシーの開始 小山俊樹3 北伐から張作霖爆殺事件へ 家近亮子4 ロンドン海軍軍縮条約と宮中・政党・海軍 畑野勇5 満州事変から国際連盟脱退へ 等松春夫6 天皇機関説事件 柴田紳一7 二・二六事件と昭和超国家主義運動 筒井清忠8 盧溝橋事件──塘沽停戦協定からトラウトマン工作失敗まで 岩谷將9 日中戦争の泥沼化と東亜新秩序声明 戸部良一10 ノモンハン事件・日ソ中立条約 花田智之11 日独伊三国同盟への道 武田知己12 近衛新体制と革新官僚 牧野邦昭13 日米交渉から開戦へ 森山優14 「聖断」と「終戦」の政治過程 鈴木多聞15 日本占領──アメリカの対日政策の国際的背景 井口治夫
レビュー(12件)
昭和史講義
この前に読んだ昭和初期の歴史本が面白かったのでもうちょっと難しそうな昭和初期の本を読むことにした。 この本はテーマごとに違う筆者が書いていてそれを筒井さんという方がアドバイザーとしてまとめている。 各章ごとに筆者が違うので時系列的にはすこし重なりがあってわかりずらいところもある。 逆に各作者とも一つのテーマを掘り下げて書いているのは面白いところでもある。 終戦間際の昭和天皇の心理を書いたところなどは読みごたえがあった。