半生を珈琲豆の自家焙煎を極めるために捧げ、「珈琲の鬼」と呼ばれた男・標交紀(しめぎ・ゆきとし)さんの話です。珈琲は保存が効くものではなく、その味や香りは文字で表現できませんから、標さんが焙煎・抽出した珈琲は、一体どんな風味だったのか、飲んでみたいおもいに駆られます。標さんは、自らの豆の焙煎方法をお弟子さんにすら懇切丁寧には教えなかったので、標コーヒーを正確に受け継ぐお弟子さんは居らっしゃらないそうです。というより、標氏は、焙煎家の人間性が反映された品格のあるコーヒーづくりを目指していたので、弟子たちは各々の人間性が写り込んだコーヒーを作らなくてはいけないと思ってたのかもしれません。 本を読んで、ネルドリップと、ゆくゆくは手網焙煎にトライしてみたくなりました。
レビュー(14件)
標さんのコーヒーを飲んでみたかった。
半生を珈琲豆の自家焙煎を極めるために捧げ、「珈琲の鬼」と呼ばれた男・標交紀(しめぎ・ゆきとし)さんの話です。珈琲は保存が効くものではなく、その味や香りは文字で表現できませんから、標さんが焙煎・抽出した珈琲は、一体どんな風味だったのか、飲んでみたいおもいに駆られます。標さんは、自らの豆の焙煎方法をお弟子さんにすら懇切丁寧には教えなかったので、標コーヒーを正確に受け継ぐお弟子さんは居らっしゃらないそうです。というより、標氏は、焙煎家の人間性が反映された品格のあるコーヒーづくりを目指していたので、弟子たちは各々の人間性が写り込んだコーヒーを作らなくてはいけないと思ってたのかもしれません。 本を読んで、ネルドリップと、ゆくゆくは手網焙煎にトライしてみたくなりました。