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38歳で大阪府知事に就任し、数々の改革を成し遂げてきた橋下徹氏。 大阪府庁1万人・大阪市役所3万8千人の職員、組織、そして国をも動かして結果を出してきた秘訣とは何か。 年上の部下や並いる反対派をいかにして説得・掌握し、大阪の大改革へと舵を切ったのか、その手腕を初めて明かす。 ●「敵」はあえて側に置く ●リーダーと現場の仕事の切り分けかた ●チーム作りの「失敗の本質」 ……など、自身の経験や例を挙げつつ、具体的に解説。 部下と上司を動かし、チームや組織を変える。 今の時代に一番必要なのは、アイデアではなく「実行力」だ。 橋下流「君主論」の全貌。 <目次> 第1章 まずは、人を動かすー実行のための人間関係、人事の要諦 ・部下との人間関係なんか気にするな ・反対派は、あえて積極的にそばに置くこと ・「よりによってあの人を腹心の部下に?」大阪市長時代の驚愕人事 第2章 本当に実行すべき課題はどう見つけるかー橋下流・問題解決のノウハウと、マインドの持ち方 ・「課題の発見」をするための本や新聞の読み方 ・「判断の軸」を部下に示すことは問題解決の第一歩 ・正解をたぐり寄せる「心証」という方法 第3章 実行し、信頼される人の条件とはー部下は結局、上司の背中を見て動いている ・「最初の衝撃」で組織の意識は劇的に変わる ・リーダーの仕事は、部下を「やる気」にさせること ・人がついてくる最大の理由は「共感」 第4章 実行のための「ビジョン作り」と「チーム作り」-結果を出す「仕組み」はこう作る ・ビジョンの作りかたは「逆張りの法則」 ・僕が心底関心したトランプ政権のシンプルな方針 ・チーム作りにおける「失敗の本質」 第5章 上司を動かし、提案を通すー「トップの視界」を想像しながら仕事をする ・トップは「比較優位」で考えている ・上の人と話すときは「一つ上の枠組みの目線」を意識せよ ・評価を上げる提案と下げる提案の大きな違い 第6章 情報を制する者は、組織を制すー強い組織は、情報共有の横串がしっかり入っている ・一部の人に政治力を握らせないための、メールの活用法 ・メールで現場の情報を吸い上げ、活用する ・実行できる組織は、格子状が理想形 第7章 日本と大阪を「実行できる組織」にするためにー徹底的に考え抜かれた大阪都構想の実行プロセス ・大阪都構想は、単なる提言ではなく「実行プラン」だった ・実行するには時に「力」も必要になる ・大阪が変わり続けられるかどうかは、大阪の政治行政の「仕組み」次第
レビュー(146件)
橋下ファンとして
信念のあるストレートな意見とその実行力に脱帽です。 政策実行についての個人名の記載については、賛否が分かれるのではないかと想います。
橋下さん。
私、誤解していました。 強権的に、自分の意見を 部下に押し付けている、 と思っていました。 しかし、「意見は、出してもらう。 話し合う。しかし、最終的な決定は、 私が行う。」当然のことですよね? この本で、私が得たものは、 「仕組み」の知識ではなく、 橋本さんの「人物像」でした。 なので、最後までは読みませんでした。
オッケーです
仕事の参考に買いました 頑張ろうと思います
議論はするが、最期に決めるのはボス
政治家時代の橋本さんのイメージは、歯に衣着せぬ発言で決して親しみやす印象は無かったです。今回の書籍を読んで、本人も好かれることよりも、自分の信念や理想に沿って組織を動かし、結果を出すことに注力していたことが良く分かりました。その過程で、嫌われても仕方がないという割り切りがあったと知りました。 大組織のリーダーとして、どういった過程でこのようなロジックやポリシーを身につけられたのか、知りたいと思いました。政治家になる前は、弁護士で、そのような大きな組織を動かしたことが無かったはずなのに、これだけの論戦が張れるのは、実践だったのか書籍からだったのか興味があります。 個人的に一番心に残ったところは、「部下に対しては議論は徹底してするが、最期に決めるのは、ボスである私」と最初に対立する部下がいても、そこのコンセンサスを取ってから、仕事に取り掛かるところが、自分でも実践したいと思いました。ある種、欧米的な合理的な発想で、組織論・軍隊と似ていると思いました。日本の会議でよくあるのが、誰がリーダーがわからず、色々な意見が出るだけでまとまらず、声の大きい人・空気で会議の流れが決まってしまうこと、何が決まって・誰がいつまでにやるのかが決まらないことです。実際に橋本さんの下で仕事をした人に、この書籍と同じ組織運営だったのか、聞いてみたいと思いました。
面白かったです。
橋下さんの考え方や留意点、役所の構造などとても参考になりました。