資本主義社会が上流国民と下流国民に分断化され、中間層の多くが下流国民に脱落し、性愛からも排除され遺伝や環境因子によって、下流国民の伽藍から逃れられないと理解しました。ただ、橘氏が以前の著作、「幸福の資本論」で書いているように、幸福は3つの要素で成り立っています。 1.自由 2.自己表現 3.共同体=絆 自由という意味だと非正規社員は経済的自由は制限されていると思います。ただ、残りの2つの自己表現や共同体=絆というのは、マイルドヤンキーという層があるように、お金はないけど地元のイツメンで楽しく支え合いながら生きていくということで、資本を持っており自分の人生の主役になることができると思います。 性愛から除外される=絶望というのもあるとは思いますが、共同体や趣味で自分のキャラ立ちをして、評価(いいね!)を貰えれば、満足度は得られます。もちろん家族と子供に囲まれて、楽しく暮らすのは一つの幸せのカタチだと思います。ただ、現在の限界費用が極端に少ないネット社会では、様々な趣味のニッチが存在し、コストが低いサービスも多いです。企業や社会のコンプラが厳しくなった結果、個人の自由は昔よりあるように思います(定時に帰る、飲み会に行かない、結婚しないなど)。また、結婚しない男女が増えてくれば、お互いに結婚を前提としないマイルドな距離感を持った付き合い方も今後は増えてくるように思います(問題もありそうですが)。 もちろん経済的自由を達成できる人は達成して、幸せを得ることもできます。共同体で評判をとって生きる事もできます。もちろん、最低限の金は必要ですが日本のデフレが今後も続くことが予想され、社会の弱者に回ることによって、政府の支援を最大限に享受することもできます。 何れにせよ、自分の性格や能力、個性は遺伝によって半分が決められ、自分で自助努力できる部分は限られています。その条件下で自分の能力・性格の棚卸しをしてキャラ立ちをした人生が送れれば、人生の勝ち組だと思います。 絶望感を味わう前に、自分の過去の歴史を振り返って、何が楽しかった、できたかの比較優位(他社との絶対比較ではなく、自分の能力・興味の優位性)を見つけて、そこに一点集中で生きていくことが、自分が人生の主人公になれる鍵だと思いました。 村上春樹の小説のダンスダンスを思い出しました。 自分が一番うまく踊
すべてエビデンスに則った文献が引用されているのが興味深い。それにしても、世界には色々な研究者がいるものだとびっくりする。と言っても、著者に都合のいい文献を探し出していて、実際には反対のエビデンスもあるのだろう。ただ、全て合理的、仮説検証の上でロジックが展開されるので小気味良い。男は単純で女は複雑。なるほど、これがDNAの力で利己的な遺伝子で競争や選択に勝ち残ったのが、今の人類というのも興味深い。男性の読者が多いと思うが、女性の読者の共感が得られるのかどうか、知りたいと思った。
電車の広告を見て、働き方5.0というタイトルに惹かれて購入。これからの働き方は、専門的に変態的(専門的だが範囲が広い)に自分の興味と適性に合わせて深堀りするのが大切と読みました。英語に関しては否定的でしたが、昨今のAIの発達で、英語の読み書きはかなり翻訳機能が使えるようになっていますが、英語を聞く(これは同時テロップの技術はある)や特に話すはAIに代理で話してもらうのと自分で話すのはやはり人間関係としては、厳しいとは思いました。英語の上手さや流暢さよりもロジックは同意です。中身を磨き誰にでも理解できるロジックで話すことは大切だと思います。他人の受け売りの意識高い系を否定していますが、落合氏の読者はいわゆる「意識高い系」が主な読者層だと思われ、ここには違和感を感じました。本物の専門的な変態は、このような本を読まないと思います。自分自身これからどこまで、専門的・変態的になれるか、もはや40歳も半ばになると、過去から探すことになります。息子に関しては、教育方針としてある程度極端にやってみて、違うと思ったらファインチューニングをするようにして、ゼネラリスト的な万遍ない人材というより、尖った人間になってほしいと思います(人の痛みが分かる最低限の常識を身に着けた上で)。また、変態として生きていくためには、経済的自由を獲得しないと実際には難しいと思います。好きなことを仕事にといっても、それは安定的なキャッシュフローがあって実現できると思いました。そのためには、資産運用や税法・制度をよく勉強する必要があると思いました。
政治家時代の橋本さんのイメージは、歯に衣着せぬ発言で決して親しみやす印象は無かったです。今回の書籍を読んで、本人も好かれることよりも、自分の信念や理想に沿って組織を動かし、結果を出すことに注力していたことが良く分かりました。その過程で、嫌われても仕方がないという割り切りがあったと知りました。 大組織のリーダーとして、どういった過程でこのようなロジックやポリシーを身につけられたのか、知りたいと思いました。政治家になる前は、弁護士で、そのような大きな組織を動かしたことが無かったはずなのに、これだけの論戦が張れるのは、実践だったのか書籍からだったのか興味があります。 個人的に一番心に残ったところは、「部下に対しては議論は徹底してするが、最期に決めるのは、ボスである私」と最初に対立する部下がいても、そこのコンセンサスを取ってから、仕事に取り掛かるところが、自分でも実践したいと思いました。ある種、欧米的な合理的な発想で、組織論・軍隊と似ていると思いました。日本の会議でよくあるのが、誰がリーダーがわからず、色々な意見が出るだけでまとまらず、声の大きい人・空気で会議の流れが決まってしまうこと、何が決まって・誰がいつまでにやるのかが決まらないことです。実際に橋本さんの下で仕事をした人に、この書籍と同じ組織運営だったのか、聞いてみたいと思いました。
橘玲氏の今までブログや著作からの引用が多いので、その辺のフォローをしている人からすると、真新しい内容は少ないと思います。それもそのはず、橘玲が直接書いたものではなく、あとがきに記されているように、インタビューをライターにまとめてもらい、加筆したと書かれています。それでも、体系的にまとめてあるので効率は良いと思います。個人的には、終盤に書かれている「人と人とをつなぐことは、負けないギャンブル」の内容が心に残りました。自分も人と人とをつなぐ事に興味があり、Facebookでの情報発信・情報共有やアマゾンの書評、同窓会幹事などを通じて、誰かから役に立つこと、自分のブランド、評価を持つことにライフワークと考えています(実際にどう評価されるかは別にして)。仕事やプライベートでも、つなぐ君の役割はなぜか興味がある、楽しいと思うので自分の中で比較優位があるのかもしれません。日本社会は海外に比べると、まだマシというのは実感としてあります。ただ、その日本社会に安住して日本以外の環境では暮らしていけないというのはリスクに感じます。世界標準(英語、金融、仕事、教育、人脈)と繋がりながら、日本社会のいいとこ取りをするのが、今後は自分や家族のリスクヘッジには重要だと感じます。その知恵を教えてくれた、橘玲氏に感謝しています。最近は若い読者向けの著作を出されてもいるので、今後一人でも多くの日本人が橘玲氏の著作を読むことで、経済的独立を含め幸せな未来への布石になると思っています。
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資本主義社会が上流国民と下流国民に分断化され、中間層の多くが下流国民に脱落し、性愛からも排除され遺伝や環境因子によって、下流国民の伽藍から逃れられないと理解しました。ただ、橘氏が以前の著作、「幸福の資本論」で書いているように、幸福は3つの要素で成り立っています。 1.自由 2.自己表現 3.共同体=絆 自由という意味だと非正規社員は経済的自由は制限されていると思います。ただ、残りの2つの自己表現や共同体=絆というのは、マイルドヤンキーという層があるように、お金はないけど地元のイツメンで楽しく支え合いながら生きていくということで、資本を持っており自分の人生の主役になることができると思います。 性愛から除外される=絶望というのもあるとは思いますが、共同体や趣味で自分のキャラ立ちをして、評価(いいね!)を貰えれば、満足度は得られます。もちろん家族と子供に囲まれて、楽しく暮らすのは一つの幸せのカタチだと思います。ただ、現在の限界費用が極端に少ないネット社会では、様々な趣味のニッチが存在し、コストが低いサービスも多いです。企業や社会のコンプラが厳しくなった結果、個人の自由は昔よりあるように思います(定時に帰る、飲み会に行かない、結婚しないなど)。また、結婚しない男女が増えてくれば、お互いに結婚を前提としないマイルドな距離感を持った付き合い方も今後は増えてくるように思います(問題もありそうですが)。 もちろん経済的自由を達成できる人は達成して、幸せを得ることもできます。共同体で評判をとって生きる事もできます。もちろん、最低限の金は必要ですが日本のデフレが今後も続くことが予想され、社会の弱者に回ることによって、政府の支援を最大限に享受することもできます。 何れにせよ、自分の性格や能力、個性は遺伝によって半分が決められ、自分で自助努力できる部分は限られています。その条件下で自分の能力・性格の棚卸しをしてキャラ立ちをした人生が送れれば、人生の勝ち組だと思います。 絶望感を味わう前に、自分の過去の歴史を振り返って、何が楽しかった、できたかの比較優位(他社との絶対比較ではなく、自分の能力・興味の優位性)を見つけて、そこに一点集中で生きていくことが、自分が人生の主人公になれる鍵だと思いました。 村上春樹の小説のダンスダンスを思い出しました。 自分が一番うまく踊
女と男 なぜわかりあえないのか
すべてエビデンスに則った文献が引用されているのが興味深い。それにしても、世界には色々な研究者がいるものだとびっくりする。と言っても、著者に都合のいい文献を探し出していて、実際には反対のエビデンスもあるのだろう。ただ、全て合理的、仮説検証の上でロジックが展開されるので小気味良い。男は単純で女は複雑。なるほど、これがDNAの力で利己的な遺伝子で競争や選択に勝ち残ったのが、今の人類というのも興味深い。男性の読者が多いと思うが、女性の読者の共感が得られるのかどうか、知りたいと思った。
働き方5.0
電車の広告を見て、働き方5.0というタイトルに惹かれて購入。これからの働き方は、専門的に変態的(専門的だが範囲が広い)に自分の興味と適性に合わせて深堀りするのが大切と読みました。英語に関しては否定的でしたが、昨今のAIの発達で、英語の読み書きはかなり翻訳機能が使えるようになっていますが、英語を聞く(これは同時テロップの技術はある)や特に話すはAIに代理で話してもらうのと自分で話すのはやはり人間関係としては、厳しいとは思いました。英語の上手さや流暢さよりもロジックは同意です。中身を磨き誰にでも理解できるロジックで話すことは大切だと思います。他人の受け売りの意識高い系を否定していますが、落合氏の読者はいわゆる「意識高い系」が主な読者層だと思われ、ここには違和感を感じました。本物の専門的な変態は、このような本を読まないと思います。自分自身これからどこまで、専門的・変態的になれるか、もはや40歳も半ばになると、過去から探すことになります。息子に関しては、教育方針としてある程度極端にやってみて、違うと思ったらファインチューニングをするようにして、ゼネラリスト的な万遍ない人材というより、尖った人間になってほしいと思います(人の痛みが分かる最低限の常識を身に着けた上で)。また、変態として生きていくためには、経済的自由を獲得しないと実際には難しいと思います。好きなことを仕事にといっても、それは安定的なキャッシュフローがあって実現できると思いました。そのためには、資産運用や税法・制度をよく勉強する必要があると思いました。
実行力
政治家時代の橋本さんのイメージは、歯に衣着せぬ発言で決して親しみやす印象は無かったです。今回の書籍を読んで、本人も好かれることよりも、自分の信念や理想に沿って組織を動かし、結果を出すことに注力していたことが良く分かりました。その過程で、嫌われても仕方がないという割り切りがあったと知りました。 大組織のリーダーとして、どういった過程でこのようなロジックやポリシーを身につけられたのか、知りたいと思いました。政治家になる前は、弁護士で、そのような大きな組織を動かしたことが無かったはずなのに、これだけの論戦が張れるのは、実践だったのか書籍からだったのか興味があります。 個人的に一番心に残ったところは、「部下に対しては議論は徹底してするが、最期に決めるのは、ボスである私」と最初に対立する部下がいても、そこのコンセンサスを取ってから、仕事に取り掛かるところが、自分でも実践したいと思いました。ある種、欧米的な合理的な発想で、組織論・軍隊と似ていると思いました。日本の会議でよくあるのが、誰がリーダーがわからず、色々な意見が出るだけでまとまらず、声の大きい人・空気で会議の流れが決まってしまうこと、何が決まって・誰がいつまでにやるのかが決まらないことです。実際に橋本さんの下で仕事をした人に、この書籍と同じ組織運営だったのか、聞いてみたいと思いました。
働き方2.0vs4.0
橘玲氏の今までブログや著作からの引用が多いので、その辺のフォローをしている人からすると、真新しい内容は少ないと思います。それもそのはず、橘玲が直接書いたものではなく、あとがきに記されているように、インタビューをライターにまとめてもらい、加筆したと書かれています。それでも、体系的にまとめてあるので効率は良いと思います。個人的には、終盤に書かれている「人と人とをつなぐことは、負けないギャンブル」の内容が心に残りました。自分も人と人とをつなぐ事に興味があり、Facebookでの情報発信・情報共有やアマゾンの書評、同窓会幹事などを通じて、誰かから役に立つこと、自分のブランド、評価を持つことにライフワークと考えています(実際にどう評価されるかは別にして)。仕事やプライベートでも、つなぐ君の役割はなぜか興味がある、楽しいと思うので自分の中で比較優位があるのかもしれません。日本社会は海外に比べると、まだマシというのは実感としてあります。ただ、その日本社会に安住して日本以外の環境では暮らしていけないというのはリスクに感じます。世界標準(英語、金融、仕事、教育、人脈)と繋がりながら、日本社会のいいとこ取りをするのが、今後は自分や家族のリスクヘッジには重要だと感じます。その知恵を教えてくれた、橘玲氏に感謝しています。最近は若い読者向けの著作を出されてもいるので、今後一人でも多くの日本人が橘玲氏の著作を読むことで、経済的独立を含め幸せな未来への布石になると思っています。