- 65
- 3.92
教養を高める最も有力な手段は、歴史を学ぶこと。なにしろ歴史には、これまでの人類の営みが凝縮されているのだ。政治も経済も芸術も宗教も、すべて歴史を通じて参照できる。一方で、歴史というと、なんとなく、とっつきにくい印象を抱く人が多いのも事実。そんな人は、ほとんどの場合、年号や歴史上の人物を暗記させるような学校の授業が、「つまらない」と感じて離脱している。 しかし、好きな「時代」や「人物」から興味を広げていけば、確実に歴史を好きになれる。そして、その導入として最適なのが「歴史小説」なのだ。歴史小説の主人公は、過去の歴史を案内してくれる道先案内人のようなもの。面白い・好きな案内人を見つけられれば、歴史の世界にどっぷりつかり、そこから人生に必要なさまざまなものを吸収できる。道先案内人が魅力的かどうかは、歴史小説家の腕次第。つまり、自分にあった作家の作品を読むことが、歴史から教養を身につける最良の手段といえる。 本書では、教養という視点から歴史小説について語っていく。小学5年生で歴史小説と出会い、ひたすら歴史小説を読み込む青春時代を送ってきた直木賞作家・今村翔吾。20代まで歴史とは無関係のダンス・インストラクターとして活動。30歳のときに一念発起して、埋蔵文化財の発掘調査員をしながら歴史小説家を目指したという異色の作家が、歴史小説マニアの視点から、歴史小説という文芸ジャンルについて掘り下げるだけでなく、小説から得られる教養の中身や、おすすめの作品までさまざまな角度から縦横無尽に語り尽くす。 序 章 人生で大切なことは歴史小説に教わった 第1章 歴史小説の基礎知識 第2章 歴史小説が教える人としての生き方 第3章 歴史小説を読んで旅行を楽しむ 第4章 ビジネスに役立つ歴史小説 第5章 教養が深まる歴史小説の活用法 第6章 歴史小説 創作の舞台裏 第7章 教養としての歴史小説ガイド
レビュー(65件)
うん?
今村氏の勢いを感じるものの彼氏の小説に比べ見劣りする。編集社に急かされ書いたものとは信じたくないが内容は深くなく残念な内容。歴史小説に多大なる影響を及ぼした直木賞作家の安部龍太郎氏を無視しているのなら何か裏を感じざるを得ない。同時代の作家で読んでないこともなかろうに。残念の一言だ。あくまでも個人的な感想なので皆さんには一読をお勧めします。というのはこの本で素晴らしいいくつかの歴史小説に出会うことはできるから。ただ内容が薄いので自分で読んで解釈してほしい。たかが小説されど小説。作家か生命を掛けたおもちゃ、心して読んで下され。
注文の本10月13日午後受け取りました。何も問題ありません。