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2021年猛暑のなか、多くの疑惑と世界的パンデミックでも強行された東京五輪。そこで明らかになった利益優先、政治利用、世論誘導やメディア支配の全貌とは。世界的パンデミックのなか、東京五輪・パラリンピックが強行された。1年間延期されたものの新型コロナの猛威は止まる所をしらず医療体制は逼迫。再延期や中止を求める声も高まるなかでの開催だった。しかし、政府が望む支持率のアップにはつながらず、国民軽視、あからさまな既得権益層の利益優先の姿勢が明らかになった。さらにこの華やかな祭典を動かしてきた巨大広告会社「電通」による、世論誘導やメディア支配も浮き彫りになった。本書はこの問題を長年追ってきた第一人者による東京オリンピック総括である。
レビュー(9件)
コロナ禍の中、国民の不安は棚上げで半ば強引に開催されたIOCによるIOCのための東京五輪。特権の上にあぐらをかき利潤を貪るIOC、五輪を政治利用した安倍晋三・菅義偉他多数の政治家、五輪利権に群がるマスコミ各社をはじめとするハイエナのような関係企業。本来マスコミが報道しなければならない五輪の不透明な闇の部分にスポットが当てられていて大変参考になった。生涯五輪を純粋に応援・賛同することはないだろう。特にIOCの解体なくして健全な五輪はあり得ない。1人でも多くの国民に読んでほしい良書。著者本間氏の今後の活動と執筆にも期待したい。
アマチュアの祭典に戻るべき!
東京五輪について総括してくれる本がなかったので面白く読めました。と同時にもう2度とオリンピックを日本でやる必要がないと改めて思いました。選手ファーストでも国民ファーストでもなくオリンピック委員会ファースト(ヨーロッパの方)で全てはビジネス。お金の為にオリンピックがあるのだと実感しましたね。