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平野啓一郎のロングセラー恋愛小説、ついに文庫化! たった三度出会った人が、誰よりも深く愛した人だったーー 天才ギタリスト・蒔野聡史、国際ジャーナリスト・小峰洋子。 四十代という“人生の暗い森”を前に出会った二人の切なすぎる恋の行方を軸に 芸術と生活、父と娘、グローバリズム、生と死など、現代的テーマが重層的に描かれる。 最終ページを閉じるのが惜しい、至高の読書体験。 第2回渡辺淳一文学賞受賞作。 序 第一章 出会いの長い夜 第二章 静寂と喧噪 第三章 《ヴェニスに死す》症候群 第四章 再会 第五章 洋子の決断 第六章 消失点 第七章 愛という曲芸 第八章 真相 第九章 マチネの終わりに
レビュー(667件)
ラストに感動
緩やかに物語が進む中で少しずつ明らかになるそれぞれの悩ましい事実。後半の伏線の回収が見事でした。ラストシーンに感動。その先は語らずとも想像がつく納得の終わり方でした。
洋子のPTSDで苦しむ姿が自分に重なってとても共感できた。だから、結婚するまでは献身的に洋子を支えていた夫が、結婚後次第に洋子のPTSDに対して面倒くさそうに応じるようになったことがリアルでショックだった。結婚なんてそんなものだよね。。。
映画はタイミング逃しみれず、とりあえず読んでみようと思って購入。私的には、映画をイメージしながら読むとしっくりくるお二人だなと。想像しながら読めるのも楽しいです!笑
非常に美しいタッチの小説でした。 映画化されイメージが相当崩れてしまいましたが、 致し方のないところでしょうか。
通勤が電車でなくなり読む時間があまり無くなってしまいましたが、読むのを楽しみにしています。