設定から、かわいらしいファンタジックな物語を想像していたら、意外にも深い!自分の価値観や固定観念みたいなものを揺さぶってくるので、読みやすい文章なのに、しばしば立ち止まって考えながら読みました。自分の価値観で人を判断する危うさを教わった一冊でした。
最初は、賢治は金の無心ばかりして、モラトリアムが長くて、困った坊ちゃんだなあという感じだったけれど、そんな息子を見放せない政次郎の愛情がじわじわと胸にきて、こんなにも子どもを愛しているのに、娘も息子も看取らなければいけなかった政次郎は、どんなにか悲しかったろうと思いました。
昔の友達と再会して、あれ?この子こんな子だったっけ?って思うことが増えてきた。変化はいい方向ばかりではなくて、変わってしまってがっかり、みたいなこともあった。それを悲しく思っていたけれど、この小説を読んで、またいつか、その子と再会したとき、また違った関係を築けるのかもしれないなと思えて、これから年を重ねていくことが楽しみになった。そういう本だった。
夫がものすごく妻のことを思いやっていて、夫婦なのに妻の領域にズカズカ入り込むことなく、そっとしてあげる優しさや、自分はしてあげたいけれど妻はしてほしくないかもしれないというところで迷ったり悩んだりするところなど、繊細な夫の感情がとても心に沁みました。
アンネは13歳から15歳まで隠れ家で暮らしますが、日本で言ったら中1から中3.多感な時期で、思春期であり反抗期であり、成長著しい年ごろ。親や他人の大人に囲まれ、一歩も外に出られないっていうのが一番しんどい年齢なんじゃないかと思う。日記からも、アンネの息苦しさが伝わってくる。特に母親に対してはものすごく批判的。アンネがもう少し大人になるまで生きていられたら、母親との関係も変わっったかもしれないのになと思うと残念です。
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神さまのビオトープ
設定から、かわいらしいファンタジックな物語を想像していたら、意外にも深い!自分の価値観や固定観念みたいなものを揺さぶってくるので、読みやすい文章なのに、しばしば立ち止まって考えながら読みました。自分の価値観で人を判断する危うさを教わった一冊でした。
銀河鉄道の父
最初は、賢治は金の無心ばかりして、モラトリアムが長くて、困った坊ちゃんだなあという感じだったけれど、そんな息子を見放せない政次郎の愛情がじわじわと胸にきて、こんなにも子どもを愛しているのに、娘も息子も看取らなければいけなかった政次郎は、どんなにか悲しかったろうと思いました。
出会いなおし
昔の友達と再会して、あれ?この子こんな子だったっけ?って思うことが増えてきた。変化はいい方向ばかりではなくて、変わってしまってがっかり、みたいなこともあった。それを悲しく思っていたけれど、この小説を読んで、またいつか、その子と再会したとき、また違った関係を築けるのかもしれないなと思えて、これから年を重ねていくことが楽しみになった。そういう本だった。
美しい距離
夫がものすごく妻のことを思いやっていて、夫婦なのに妻の領域にズカズカ入り込むことなく、そっとしてあげる優しさや、自分はしてあげたいけれど妻はしてほしくないかもしれないというところで迷ったり悩んだりするところなど、繊細な夫の感情がとても心に沁みました。
アンネの日記 増補新訂版
アンネは13歳から15歳まで隠れ家で暮らしますが、日本で言ったら中1から中3.多感な時期で、思春期であり反抗期であり、成長著しい年ごろ。親や他人の大人に囲まれ、一歩も外に出られないっていうのが一番しんどい年齢なんじゃないかと思う。日記からも、アンネの息苦しさが伝わってくる。特に母親に対してはものすごく批判的。アンネがもう少し大人になるまで生きていられたら、母親との関係も変わっったかもしれないのになと思うと残念です。