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たとえば、ある山に登ろう、と決心したとき、体力はどれくらい必要で、水と食料はどれくらい持って行けばいいのか。さらに、山の気温はどれくらいで、衣服はどれほど持って行けばいいのか。食料、水はどうか。これらを余分に持って行きたくなるが、荷物が重くなると登山どころではなくなってしまう。本書は、このような問いに答えるべく、登山というスポーツを環境・運動生理学の立場から科学的に解説したものである。 たとえば、ある山に登ろう、と決心したとき、体力はどれくらい必要で、水と食料はどれくらい持って行けばいいのか。体力とは自動車のエンジンのようなもので、自分のエンジンが大型なのか小型なのかを理解しておくことも大切だ。さらに、山の気温はどれくらいで、衣服はどれほど持って行けばいいのか。食料、水はどうか。これらを余分に持って行きたくなるが、荷物が重くなると登山どころではなくなってしまう。 本書は、このような問いに答えるべく、登山というスポーツを環境・運動生理学の立場から科学的に解説したものである。実験データに基づいた、無理のない登山術を紹介する。 いうまでもなく、登山でもっとも重要なことは安全である。最近は中高年者の登山事故が増えているが、その原因には「自分の体力を自覚していない」「登山というスポーツのキツさを知らない」「自分の体力にあった登山計画を立てられない」といったことがあげられる。これらの対策をすれば、事故はもっと減り、より安全で挑戦的な登山が可能になるだろう。 山に登る前に知っておきたい、身体と運動のメカニズムをわかりやすく解説する。 第1章 登山の生理学的理論 1 登山を生理学的に分析したら 2 登山に必要な体力とは 3 体力のエネルギー源は何か 4 体力の回復にどれだけかかるか 第2章 実践!科学的登山術 1 体力に応じた登山計画を立てよう 2 自分の体力の測定法 3 食料と水分補給 4 スポーツドリンクとアミノ酸飲料 5 疲労を防ぐ歩行術 6 病気と怪我の予防 7 事故はなぜ起こったか 8 万一に備えるための装備 第3章 山に登るためのトレーニング 1 体力を向上させるトレーニング 2 暑さ・寒さに強くなるには 第4章 富士登山と高山病 1 富士山に挑戦しよう 2 富士山の高度に馴れるには 終章 なぜ山に登るのか
レビュー(18件)
見直すために購入
山を楽しむためにウォーキングをやっていましたが、ウォーキングが山行きにはあまり役立たないことが良く分かった気がします。 来年もどこかには行くと思うので考え直してやってみようと思ってます。
登山初心者の自分にとって、直接役立つノウハウが得られたか・・・ という当初の購入目的からすると、何とも言えない読後感だったのですが、「登山中に人体にこんなにも影響があるのか」ということが科学的な根拠と共に紹介されていて、興味深かったです。子どもを連れて登山する予定だったので、精神論ではなく客観的に子どもの心身の状態を観察・判断する心構えのようなものが出来ました。
ためになる
とてもいい本です。最初は図書館で借りて読んだのですが、ためになるので購入しました。