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『マチネの終わりに』『ある男』と、ヒットを連発する平野啓一郎の最新作。 舞台は、「自由死」が合法化された近未来の日本。最新技術を使い、生前そっくりの母を再生させた息子は、「自由死」を望んだ母の、<本心>を探ろうとする。 母の友人だった女性、かつて交際関係にあった老作家…。それらの人たちから語られる、まったく知らなかった母のもう一つの顔。 さらには、母が自分に隠していた衝撃の事実を知るーー。 ミステリー的な手法を使いながらも、「死の自己決定」「貧困」「社会の分断」といった、現代人がこれから直面する課題を浮き彫りにし、愛と幸福の真実を問いかける平野文学の到達点。 読書の醍醐味を味わわせてくれる本格派小説です。
レビュー(236件)
満足MAXの商品でした。 ありがとうございました
不木への思い
「自由死」を選んで逝った母をAI,VRで再生させた朔也。しかし作られた《母》には、後から加えられた記憶しか無い。何やら小酒井不木の「人工心臓」を思わせるような設定。「自由死」した母の本心は何だったのか。その他、様々な人びとの「本心」を追求しながら物語は展開する。近未来の難しいテーマを解りやすく書いている辺りはさすがだが、「マチネの終わりに」などに比べると、出来はイマイチか?
新聞広告でみて購入。この作家は読破しているのでこれで今のところはラスト本。 読むのが楽しみです。
本心 平野 啓一郎
まだ読んでいないが小説現代に 広告があり興味を持ち書店で見て ネットで買いました。
読みたい時すぐ届くのがいい。いつも利用してます