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子どもの頃急に学校でしゃべれなくなってしまった著者の体験を描いた 『かんもくって何なの!?』の続編。 著者が場面緘黙を知ってから、自分の不安さや苦手なところ・得意なところを理解し 生活にあてはめていくまでを描きました。 話せないとはどういうことか、言葉がとっさに出てこないのはなぜなのか、 緘黙以外の自分はどんな形をしているのか・・ じっくり自分と向き合って、コミュニケーションや働き方をシフトチェンジ していくまでのコミックエッセイ。 プロローグ 第1話 詰んで始まる もくじ第2話 普通をやめてみる 第3話 怒ってみる 第4話 環境も大事 第5話 職場環境で良かったこと 第6話 自分でやってみたこと 第7話 油断は禁物 第8話 新しい出会いと発見 第9話 「普通にならなければ」との戦い第 10 話 伝える事を諦めない 第 11 話 病院に行こう! 第 12 話 カウンセリングに行こう 第 13 話 話せない日々を抜け出た私
レビュー(7件)
漫画になっていて、読みやすいし、分かりやすい
自分自身、長年場面緘黙の症状に苦しんできたのでモリナガさんへの応援の意味も込めて購入しました。 緘黙の症状だけではなく、そこから来る自尊心自己肯定感の低さ、周りから不当に扱われても自分が悪いのでは、と考えてしまう自責自罰思考から少しずつ抜け出していく様子が分かりやすく描かれていました。 あえて接客の仕事に就く等全く同じ経験をしてきたのでとても共感しました。自分の苦しみ、暗い過去を掘り下げて漫画にするというのは辛い作業だったと思います。よくここまで描いてくれた、よく苦しい中生きていてくれた、という気持ちで涙が出ます。今まで苦しんだ分、モリナガさんが少しでも毎日を気楽に、好きなことをして幸せに生きられる事を願ってやみません
独りじゃなかった
届いて見て驚きました。予想よりずっと分厚い!読み応えがありそうだとワクワクしました。 中学の頃からこの症状は有りましたが、周りから「大人しい」「人見知り」「発達障害」と言われてきたのも有りそうなのかもな~と過ごしてきました。緘黙症という名を知ったのはつい最近、20代後半になってからです。 対人を克服する為に接客業を選び、たまたま平和でのんびりした職場だったので長く続きました。 そこで自信がつき、新たな挑戦の意欲がわいて転職したのですが…それが良くありませんでした。 初めてパワハラにあい、常にギスギスした職場で、自分でも驚く程また喋れなくなりました。 そんな自分を見る職場の人達は「人見知り」「愛想が無い」「喋れない人」としか言いませんでした。 前職で身に付けた自信は、もうどこにもありません。 耐えて耐えて、独りの闘いが辛くて辛くて、そんな時にこの本を見つけて購入しました。 共感の嵐、新しい気付き…購入して良かったです。「自分らしく居られる場所」と「居られない場所」って、やっぱりあるんですね。 自分ばかり責めていました。 心に限界が来てしまい、現在退職の手続きを進めています。辛すぎて辞める事すら出来ませんでしたが、アメさんに背中を押してもらえた気がして…。 今、自分はちゃんと頑張ってるんだなと思う事が出来ました。とても生きづらい世の中だけど、私だって楽しく生きたい。 だから程よく、また頑張ります。