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ワケあって、田舎暮らし、はじまる。 苦戦した就活でどうにか潜り込んだ先はブラック企業。働き始めて一ヶ月で辞職した。しかし、再就職のアテもなければ蓄えもない。そんな矢先、疎遠にしていた父親の訃報が飛び込んできた。孤独死したのか。どんな生活を送っていたのか。仕事はしていたのか。友人はいたのか。父について何も知らないことに愕然としながらも、文哉は南房総にある父の終の棲家で、遺品整理を進めていく。はじめての海辺の町での暮らし、東京とは違った時間の流れを生きるうちに、文哉の価値観に変化が訪れる。そして文哉は、積極的に父の足跡をたどりはじめた。「あなたにとって、幸せとは何ですか?」と穏やかに問いかけてくる、著者新境地の感動作! 【編集担当からのおすすめ情報】 千葉県は南房総、館山を舞台にした小説です。 解説は、丸善津田沼店の沢田史郎さんという千葉つながりです。 もちろん、作家・編集者とも千葉出身です。
レビュー(155件)
日常の雑事に追われ、ひと休みしたくて読みました。悪い人がいなくて気持ちが洗われる様な1冊でした。
突然の父の他界から、父の隠されていた過去と触れ合う物語。 父の父親としての性格と父親になるまでの性格で、こんなに差があっていいものかという思いが、読んでいる間、心の中にずっとあって、共感できないが、主人公が、子供から大人へと成長していく姿は、読んでいて気持ちいい
個人的に心が温まるというより、じんわりするようなお話だった。とても読みやすく続きも即購入。 読むときの年代や環境で感じ方が変わる本だと思うので大切にしたいと思う。
優柔不断な主人公にもどかしさを感じながらも次のページが気になってしまいあっという間に読んでしまいました。もちろん続編も読みました。
サーファーが好きそうな小説
サーフィンシーンがほとんどありませんが、ビッグウェンズデー、稲村ジェーンより感動しました。 ヒューマンドラマとして映画化してもらいたいものです。