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森永卓郎氏。2025年1月、死去。 自身のライフワークだった寓話創作。その遺稿集、出版。 日本社会のタブーに「寓話」で斬り込む。命を賭けた衝撃の問題作28話! イソップを超えて、100年後、1000年後まで生き残る物語。 この世の中には決して触れてはいけないタブーがあります。 本書の28の寓話では、自分の目でみてきたタブーを書きました。 アニマル国、アニマル村のブタさん、イヌさん、ライオンさん、ハイエナさん、など動物たちが直面しているのは、現代社会が抱えるさまざまなタブーです。 真実に無知ではいけないから、 世の中の「ほんとうは怖い真相」を書きました。 本書で私が書いたのは、現状を打破するストーリーです。 〔1章 知ってはいけない〕 ・撃ち落とされたプテラノドン ・ネズミーバーガーの正体 ・オオカミ解説の正体 ・ニシキゴイは見ていた ・エビとカニのPK戦 ・凶弾に倒れたライオン王 ・猛獣レストラン ・ハイエナ王と呪術師 ・アニマル・トラフ大地震 ・来年の桜は見られない 〔2章 無知ではいけない〕 ・犬笛で動くメディア ・仕事は宗教家 ・フェレット弁護士がかざすルール ・熱帯魚挟み撃ち ・南の島の三匹の子豚 ・都会に出てきた三匹の子豚 ・ピンクの子羊 ・おばあといびき ・おばあとタバコ 〔3章 見てはいけない〕 ・王様が考えた口減らし ・コスパ良ければ強盗も ・マントルまで掘れ ・ゴールドラッシュ ・マンドリルの心変わり ・原爆ピカドン ・バスキアがやってきた ・プライベートジェット ・南の島の白い砂
レビュー(5件)
森永さんの遺作
森永さんの遺作ともいえる作品です。もっと長生きしてほしかったですが、最後の力を振り絞ったそんな作品になっています。
寓話ですが内容は見当がつきます。
世の中には知らないこと、知らされないことがたくさんあるんだなぁ、と感じる1冊。最も興味深かったのは「アニマルトラフ大地震」地震対策に利権が絡むなんて想像していませんでした。地震大国ニッポンなので、どこで地震が起きても何とかなるように考えなければいけませんね。
もっと長生きして、もっと書いて欲しかった
財務大臣のカラスさんが増税のための環境を整えるために様々な人を料亭に招きましたとさ。国の財政から200億円投資して貰う代わりにメディア出演で、経済破綻を防ぐ為には消費税の継続的な引き上げが不可欠だと言う事を快諾した宇宙ビジネスをしてるベンチャー企業経営者タコさんは◯◯エモンかな。増税が必要だと語りかければメディアに出続けられると言われた情報番組のコメンテーターとして頭角を現してきたお笑い芸人のチンパンジーさんは竹◯さんかな?貧しい家庭で育ちNGOを設立して若者支援をする一方、高級ファッションに身を包み高級外車のハンドルを握り、とうとうあれだけ批判してた与党の国会議員になった心変わりしたマンドリルさんは、◯空◯星さんかな。自民党のガス抜き要員になったんですかね?テレビによく出てる若手社会起業家達はみんなこんな感じで毒饅頭食ってるんじゃないでしょうか?なのに正義ヅラしてますよね、とんだ茶番です。テレビ出てる人達みんなこうだと思います。そうじゃないと仕事貰えない。
森永さんの遺言としてとても興味深かったです。