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10代にして巨大な理論を打ち立て、後の数学界に大きな影響を与えたガロア。しかし、20歳で、決闘による謎の死を遂げる。革命前後の騒乱のパリで、斬新な概念を生みだしながら、政治活動にも没頭。収監までされた一方で、恋にも身を焦がした。現代数学の最先端で活躍する著者が、さまざまな文献やパリでの現地取材をもとに、熱情と焦燥に彩られた天才数学者の激動の生涯を追う。ガロアが残した幻の著作の序文も全文掲載。 (目次) 第一章 少年時代 1 ガロアとその家族 2 リセでの生活 第二章 数学との出会い 1 数学者ガロア誕生 2 ルジャンドル『幾何学原論』 3 数学への渇望 第三章 数学史的背景 1 エコール・ポリテクニーク 2 西洋数学の流れ 3 方程式を解く 第四章 デビューと挫折 1 〈数学者ガロア〉デビュー 2 二つの不幸 3 エコール・ノルマル入学 第五章 一八三〇年 --革命と放校 1 七月革命 2 革命の傍らで 3 放校 第六章 一八三一年 --獄舎の中で 1 三度目の論文 2 「ルイ・フィリップに乾杯!」 3 獄舎の中で 4 ガロアの黙示録 第七章 一八三二年 1 恋愛事件 2 決闘 あとがき、文庫版あとがき (本書は2010年に中公新書より刊行された『ガロア 天才数学者の生涯』を加筆修正のうえ、文庫化したものです) 第一章 少年時代 1 ガロアとその家族 2 リセでの生活 第二章 数学との出会い 1 数学者ガロア誕生 2 ルジャンドル『幾何学原論』 3 数学への渇望 第三章 数学史的背景 1 エコール・ポリテクニーク 2 西洋数学の流れ 3 方程式を解く 第四章 デビューと挫折 1 〈数学者ガロア〉デビュー 2 二つの不幸 3 エコール・ノルマル入学 第五章 一八三〇年 --革命と放校 1 七月革命 2 革命の傍らで 3 放校 第六章 一八三一年 --獄舎の中で 1 三度目の論文 2 「ルイ・フィリップに乾杯!」 3 獄舎の中で 4 ガロアの黙示録 第七章 一八三二年 1 恋愛事件 2 決闘 あとがき、文庫版あとがき
レビュー(8件)
読書日記
2024年4月17日読了 伝記みたいなの。まあ面白かった。 ガロアは、センセーショナルは人生を送ったことで有名で、俺が尊敬する人の一人。 天才過ぎるがゆえに理解されず、不幸な人生を送ったみたいに言われているが、この本を読む限り実際は違っていて、かなり優遇された人生を送っている。多分、当時(超若い時)から有名人だったんだろう。あと、頭が良くて変わった行動をする子供を理解できないと自分が馬鹿だと思われるんじゃないかと言う教師の心理。で、そういう感じで優遇されていたから、純粋に育って、政治活動とかするようになったんだと思う。 ガロアの時代にフランスでコレラが大流行していたらしいんだけど、その時に「コレラ蔓延は実はでっちあげで、政府が密かに毒を散布しているのだ」という噂が飛び交っていたらしい。今と同じだなあ。
天才ガロアの新評価
10年間も著名な数学者たちが理解できなかった理論を20年の短い生涯に創造したフランス人ガロアとは、どんな人物か?著者の新しい視点での天才ガロアの評価に満足出来ました。