60年以上前の子供の頃に読んだことがあり、懐かしく思ってまた読んでみたくなりました。,仏陀といえばゴーダマ・シッダールタと思いがちですが、その点、仏陀とシッダールタを別人としてはっきり区分しているところがヘルマンの素晴らしいところに思えました。 釈迦(シッダールタ)が男女の愛欲に深く溺れたストーリーはいささか釈迦の生涯において取り返しのつかない年齢であった感じがあります。 彼が愛欲に溺れる以前の若い時期に別れた修行者ゴーヴィンダと何度か再会し最終的には再び男同士の別れで終わっている、その最後をもう少し工夫してほしかった。,薄いわりには内容がありお得に感じました。,後に釈尊と呼ばれたシッダールタの伝記かと思っていたが、バラモンの子が悟りと煩悩の間を揺れ動きながら、最終的に川との会話により成仏の域にまで達したという物語であった。インド思想を研究した著者の筆致は、宇宙的な存在や、衆生の存在を肯定している点で空海に通じるものがある。悟りとは世界の全てのものをあるがままに受け入れる心なのか。漫然と生きるのではなく、全てのものを認めて共に生きるということか。,波とサバイバルナイフと知ったか振りとスレッドとマヨネーズと著名人と有名税とちゃきちゃきとちゃちと乾き物と常用と自重を思え感謝します。
レビュー(187件)
60年以上前の子供の頃に読んだことがあり、懐かしく思ってまた読んでみたくなりました。
男同士の愛と別れ
仏陀といえばゴーダマ・シッダールタと思いがちですが、その点、仏陀とシッダールタを別人としてはっきり区分しているところがヘルマンの素晴らしいところに思えました。 釈迦(シッダールタ)が男女の愛欲に深く溺れたストーリーはいささか釈迦の生涯において取り返しのつかない年齢であった感じがあります。 彼が愛欲に溺れる以前の若い時期に別れた修行者ゴーヴィンダと何度か再会し最終的には再び男同士の別れで終わっている、その最後をもう少し工夫してほしかった。
よかとです
薄いわりには内容がありお得に感じました。
シッダールタ
後に釈尊と呼ばれたシッダールタの伝記かと思っていたが、バラモンの子が悟りと煩悩の間を揺れ動きながら、最終的に川との会話により成仏の域にまで達したという物語であった。インド思想を研究した著者の筆致は、宇宙的な存在や、衆生の存在を肯定している点で空海に通じるものがある。悟りとは世界の全てのものをあるがままに受け入れる心なのか。漫然と生きるのではなく、全てのものを認めて共に生きるということか。
波とサバイバルナイフと知ったか振りとスレッドとマヨネーズと著名人と有名税とちゃきちゃきとちゃちと乾き物と常用と自重を思え感謝します。