私にとって、石井氏は国鉄の経営難がいよいよ深刻化し新聞等に頻繁に出ていた頃の「工作局長の石井さん」で、ほぼ同時期に旅客局長だった須田寛氏(JR東海初代社長)と並んで「国鉄現場のトップ衆」である。国鉄改革というと、のちにそれぞれJR東日本、東海、西日本の社長になった松田、葛西、井出氏の「3人組」がよく出てくるが、3人組以外でもこのような方がおられるのか、というのが読んで第一の感想。また、国鉄の技術開発というと新幹線や特急電車がよく取り上げられるが、本書のように気動車が取り上げられているのはさほど多くないと思うので、この意味でも貴重本と思う。,忘れかかっていた、国鉄について思い出す機会になった。,国鉄とJR九州の幹部を歴任した著者による、国鉄の崩壊過程について書かれた著作。 国鉄崩壊に関する本はこれまでも数多く出版されているが、鉄道150周年のこのタイミングで出版されたことで、日本の鉄道史を復習する意味でも読み応えがあった。
レビュー(17件)
「国鉄改革3人組」以外の方の書いた貴重本
私にとって、石井氏は国鉄の経営難がいよいよ深刻化し新聞等に頻繁に出ていた頃の「工作局長の石井さん」で、ほぼ同時期に旅客局長だった須田寛氏(JR東海初代社長)と並んで「国鉄現場のトップ衆」である。国鉄改革というと、のちにそれぞれJR東日本、東海、西日本の社長になった松田、葛西、井出氏の「3人組」がよく出てくるが、3人組以外でもこのような方がおられるのか、というのが読んで第一の感想。また、国鉄の技術開発というと新幹線や特急電車がよく取り上げられるが、本書のように気動車が取り上げられているのはさほど多くないと思うので、この意味でも貴重本と思う。
忘れかかっていた、国鉄について思い出す機会になった。
国鉄とJR九州の幹部を歴任した著者による、国鉄の崩壊過程について書かれた著作。 国鉄崩壊に関する本はこれまでも数多く出版されているが、鉄道150周年のこのタイミングで出版されたことで、日本の鉄道史を復習する意味でも読み応えがあった。