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手作り模型や手書きのイラストにこだわるデザイナーの水島悟は、ある日自らが内装を手掛けた喫茶店「ピアノ」で謎めいた女性・みゆきと出会う。 自分と似たような価値観を持つ彼女に徐々に惹かれていく悟。意を決して連絡先を聞くも、「お互いに、会いたい気持ちがあれば会えますよ」と言われ、連絡先は交換せず、毎週木曜日ピアノで会う約束を交わす。 会える時間を大切にして、ゆっくりと関係を深めていく2人。しかし、突然彼女はピアノに現れなくなってしまい……。 毎週木曜日、同じ場所で会う約束。時代に逆らうような“アナログ”な関係を描く、珠玉の恋愛小説。 【著者略歴】 ビートたけし 本名、北野武。漫才師、映画監督、俳優、画家、作家、歌手。 1947年1月18日、東京都足立区にある北野塗装店の御曹司として生まれる。明治大学工学部名誉卒業。歴史に残る高視聴率番組と歴史に残る低視聴率番組を数多く生み出す。 89年『その男、凶暴につき』で映画監督デビュー。97年『HANA-BI』でベネチア映画祭グランプリを受賞。2006年ガリレオ2000賞文化特別賞を受賞。08年モスクワ国際映画祭特別功労賞を受賞。10年フランス芸術文化勲章コマンドールを受章。16年レジオン・ドヌール勲章を受章。18年旭日小綬章を受章。22年ウディネ映画祭ゴールデン・マルベリー賞(生涯功労賞)を受賞。22年タシケント国際映画祭功労賞を受賞。
レビュー(96件)
初版を読んでまして、出先で読むための文庫本を欲しくて買いました
映画は見に行ったのですが! wowowで放送され何回か見て、原作を読みたくなり購入しました。 何回も、読み直しています。 ありがとうございました。
びっくり…
波瑠さんが好きで購入したのですが、こんなに下品とは思っていませんでした…
映画を観た後に読みました。 個人的に、映画とこの小説は別なものと捉えられると思い、頭の中では二宮くんではなく別の方が思い浮かびました。 ですが、悟が"仕事において"アナログであることを大事にしているという面では、文章として描かれていますのでより強く伝わってきたなあという印象です。 ただ下品というかそういう毛色の会話がかなりあり少し苦手だと感じてしまいました。映画を観た後だったので余計にかもしれないですが...友達3人での会話や大阪での会話にそういった内容が多くちょっとくどいなと思いました。 また映画と比較して最後の描かれ方に温度差があり拍子抜けしてしまいました。結構あっさり終わるんだと。映画は私自身も感動して涙してしまいましたが、小説に関しては感動を呼ぶという作品ではないなと思いました。正直な話、内容や後味を考えると映画の方が好きです。映画は素晴らしかった。 ただこの小説をこういうふうに捉える私は他の方に比べてまだまだ子供で人生経験がないのだなと思う。
映画化されるとのことで、前もって読みたくなった。 ビートたけしの原作ということで、ちょっと二の足を踏んだのだが、読み始めると、昭和の時代を感じさせるハートフルな内容だった。 親友の高木と山下との関係、大阪に出張した際の島田など、冷たい人間は、全く出てこないので、読んでいて心がざわつくこともなかった。 携帯ばかり見て人を見なくなっている今、お勧めの作品