大学ラグビーの伝統校、早稲田。 早稲田、明治、慶応には、その強さに伝統的な要素が多い。 愚直且つシンプルに「前へ」と推薦入部員の多さからなる明治。 付属の強豪校出身者と足元に刺さる魂のタックルを礎とする慶応。 少ない推薦部員と15人が縦横無尽に走る理屈を考え抜く早稲田。 今はもうそんな伝統的な強みにプラスアルファするものが、10以上ないと勝てない。 そのプラスアルファは、様々な強化戦略の中で生まれる。 そのプラスアルファを明示的謳う前の時代のラグビー。 土煙舞うグランドの汗と血の混じった匂いのするラグビー時代の準架空のストーリー。 大学ラグビーの好きな人には、滲み出す面白さが伝わる。,早稲田出身ということもあり、かつては早明戦を国立に観に行ったりもしていました。ラグビーの中でもフロントローはけっこう地味な存在だと思っていたところ、本作品はフッカーのたいへんさがよくわかります。つまり、15人それぞれに役割があり、どれだけ裏側で練習を積んでいるかが描かれており、次の早慶戦、早明戦のテレビ観戦が非常に楽しみになりました。
レビュー(13件)
早稲田の理屈
大学ラグビーの伝統校、早稲田。 早稲田、明治、慶応には、その強さに伝統的な要素が多い。 愚直且つシンプルに「前へ」と推薦入部員の多さからなる明治。 付属の強豪校出身者と足元に刺さる魂のタックルを礎とする慶応。 少ない推薦部員と15人が縦横無尽に走る理屈を考え抜く早稲田。 今はもうそんな伝統的な強みにプラスアルファするものが、10以上ないと勝てない。 そのプラスアルファは、様々な強化戦略の中で生まれる。 そのプラスアルファを明示的謳う前の時代のラグビー。 土煙舞うグランドの汗と血の混じった匂いのするラグビー時代の準架空のストーリー。 大学ラグビーの好きな人には、滲み出す面白さが伝わる。
早稲田出身ということもあり、かつては早明戦を国立に観に行ったりもしていました。ラグビーの中でもフロントローはけっこう地味な存在だと思っていたところ、本作品はフッカーのたいへんさがよくわかります。つまり、15人それぞれに役割があり、どれだけ裏側で練習を積んでいるかが描かれており、次の早慶戦、早明戦のテレビ観戦が非常に楽しみになりました。