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“読み書きが苦手なのは、 「がんばってないから」じゃないんだよ” ーー「40人学級に3人」の確率でいる、 発達性読み書き障害の子どもたちのために、 「今」できること、「将来」役立つことを、徹底解説。 大反響コミックエッセイ『うちの子は字が書けない』、 待望の実践サポート編! 知的発達に問題がなくとも、読み書きだけが困難な「発達性読み書き障害」。 その子によって現れ方も異なりますが、授業では黒板の字をノートに写しきる前に消されてしまう、テストで漢字が書けないために減点されてしまう、一見簡単そうに見える文字の練習がなかなか終わらないといった状況が起こります。 そもそも障害であることが理解されず、「怠けているからでは」「がんばらないからだ」と誤解され、諦めてしまう子ども、家族もいる発達性読み書き障害。 本書は、元筑波大学教授で、NPO法人LD・Dyslexiaセンター理事長でもある専門家・宇野彰先生による解説と、千葉リョウコ先生による漫画で、子どもたちが抱える今・現在の問題にどう対処すればいいか、また彼らが将来、どのように自立を果たせるか、を考えます。 宇野彰(うの・あきら) 筑波大学元教授、発達性ディスレクシア研究会理事長、NPO法人LD・Dyslexiaセンター理事長。医学博士。言語聴覚士。読み書きが困難な子どもたちの指導をするかたわら、指導ができる先生を増やすために尽力している。著書に『改訂版標準読み書きスクリーニング検査ーー正確性と流暢性の評価』(インテルナ出版)、『ことばとこころの発達と障害』(永井書店)などがある。 LD・Dyslexiaセンターホームページ http://square.umin.ac.jp/LDDX/ 千葉リョウコ(ちば・りょうこ) 漫画家。千葉県在住。家族は夫と専門学校生の長男、高校生の長女、小学生の次男とトイプードルの5人+1匹。長男と長女のふたりが「発達性読み書き障害」と判定され、それぞれの性格や症状にあったサポートをすべく奮闘中。著書に『うちの子は字が書けないーー発達性読み書き障害の息子がいます』(ポプラ社)などがある。
レビュー(11件)
小6になる息子があまり漢字を書けないので、こちらを購入しました。 二冊あるのでどちらを購入したらよいのか迷ったけど、それぞれ内容が違います。 二冊目(ピンクの方)を、続や2の表記があると分かりやすいのですが… 我が子は漢字は読めて音読はできるけど、漢字を書く、文章を書く…となると漢字が思い出せず書けないそうです。 小さい頃から言葉を正しく発音できなかったり、言葉をなかなか覚えられなかったりしました。(聴力検査問題なし) 画数の少ない漢字は書ける事もあり、頑張って漢字練習をしても50問テストで正解は半分か、それ以下… 毎年担任の先生に相談してきたけど、大人になればパソコンを使えばいいから漢字は読めて意味が分かればよい…と言われてきました。 でも日本の高校までは筆記試験ばかりですよね。 どうしてあげたらよいのか、専門機関に通わせた方がよいのか悩みますが本人は楽観的な性格であまり気にしてない様子です。 今まで読み聞かせや日々の勉強に必死になっていたけど、あまり親が頑張りすぎなくてもいいのかな…と参考になりました。
うちの子ももしかしたら、と気になっていたので手に取りました。 読んでみてよかった。率直な思いです。 子どもが辛く感じていることの理解が進みました。 学校の先生に読んでほしい。 そういう子がクラスにいて苦しんでいることをわかってほしいなぁ。 特別扱いをしてほしいということではなくて、やりたくてもその方法ではできない子がいる。そういうことがあるってこと認めてほしい。
購入しての感想
自分のモノサシで何で出来ないんだと思っていたことが、実は障害だったこと、そしてその障害が珍しいことではないことで安心をしました。読みやすかったです。