すぐ届きました。 図書館で借りて読んだ本ですが、自分の蔵書にしたくて、こちらに注文しました。 著者は昨年若くして亡くなりましたが、コロナで環境が変わってしまった今でも、これからの日本再生に役立つ内容です。,作者の「僕は君たちに武器を配りたい」を読んでとても参考になったので購入しました。 この本は、前作の内容をより具体的に書いてあり、即戦力として使えそうな感じがしました。 私は、瀧本シンパになってしまいました。,読みやすくて、良いです。専門、用語と言うか、カタカナ英語と言うか、カッコして日本語、漢字表記にしてありますが、それだと、よけいに、難しく感じるのは、わかりますが、私のボキャブラリー不足ですね。 、,著者は、マッキンゼー&カンパニーでコンサルティング業に従事し独立した瀧本哲史さん。ビジネス書大賞受賞作『僕は君たちに武器を配りたい』の著者でもある。 紹介されている事例や理論は、ビジネス戦略というより戦術に分類されるように感じた。ただ最後に、「戦略を考えるというのは、今までの競争を全く違う視点で評価し、各人の強み・弱みを分析して、他の人とは全く違う努力の仕方やチップの張り方をすることなのだ」(245ページ)と指摘した上で、「身の回りに起きている出来事や日々目にするニュースに対して、戦略的に『勝つ』方法を考える習慣を身につければいい」(255ページ)というアドバイスは「戦略」といえよう。 冒頭、AKB48を取り上げ、「『人』を売るビジネスには、『成功の不確実性』『稼働率の限界』『交渉主導権の逆転』の壁がある」(23ページ)としたうえで、それを回避する戦略としてプラットフォームビジネスを提案する。「人、物、金、情報をネットワーク化し、そのハブとして利益を上げる」(35ページ)と説く。 また、2020年東京五輪の招致プレゼンを取り上げ、「プレゼンテーションにおいて、最も重要なのは、『聴衆が何を求めているか』ということである。そこから、内容と見せ方が決まってくる」(37ページ)と説く。そして、オリンピックの目的が「東京ないし日本の『ブランド』を再構築するまたとない機会」(42ページ)という。 瀧本さんは、「アルバイトの店員は、「儲ける仕組み」に関与していない」(51ページ)として、「みずからが『資本=儲ける仕組み』の形成に関わり、リスク・リターンをシェアすること」(54ページ)と指摘する。また、「不確実で厳しい未来においては、『自分の労働をコモディティ化させないこと』が重要になる」(87ページ)と提案する。 瀧本さんは、ネットの炎上事件について、「ネットにおける発信者は、閲覧数を増やすことを基準に執筆をするので、より炎上しやすい、極端で質の低い情報発信を行うインセンティブを持つようになる」(136ページ)と指摘する。そして「主張が極端であれば極端であるほど、ごく一部の人間を深く『ハマらせる』構造になっているネットの世界では、危険な思想を助長させやすい」(140ページ)ともいう。 さらに、話題は教育や政治に及ぶ。 話があちらこちらに飛ぶために、最終章のアドバイスが弱いものになってしまったのは残念である。
レビュー(128件)
すぐ届きました。 図書館で借りて読んだ本ですが、自分の蔵書にしたくて、こちらに注文しました。 著者は昨年若くして亡くなりましたが、コロナで環境が変わってしまった今でも、これからの日本再生に役立つ内容です。
作者の「僕は君たちに武器を配りたい」を読んでとても参考になったので購入しました。 この本は、前作の内容をより具体的に書いてあり、即戦力として使えそうな感じがしました。 私は、瀧本シンパになってしまいました。
読みやすくていいです。
読みやすくて、良いです。専門、用語と言うか、カタカナ英語と言うか、カッコして日本語、漢字表記にしてありますが、それだと、よけいに、難しく感じるのは、わかりますが、私のボキャブラリー不足ですね。 、
話があちらこちらに飛ぶが‥‥
著者は、マッキンゼー&カンパニーでコンサルティング業に従事し独立した瀧本哲史さん。ビジネス書大賞受賞作『僕は君たちに武器を配りたい』の著者でもある。 紹介されている事例や理論は、ビジネス戦略というより戦術に分類されるように感じた。ただ最後に、「戦略を考えるというのは、今までの競争を全く違う視点で評価し、各人の強み・弱みを分析して、他の人とは全く違う努力の仕方やチップの張り方をすることなのだ」(245ページ)と指摘した上で、「身の回りに起きている出来事や日々目にするニュースに対して、戦略的に『勝つ』方法を考える習慣を身につければいい」(255ページ)というアドバイスは「戦略」といえよう。 冒頭、AKB48を取り上げ、「『人』を売るビジネスには、『成功の不確実性』『稼働率の限界』『交渉主導権の逆転』の壁がある」(23ページ)としたうえで、それを回避する戦略としてプラットフォームビジネスを提案する。「人、物、金、情報をネットワーク化し、そのハブとして利益を上げる」(35ページ)と説く。 また、2020年東京五輪の招致プレゼンを取り上げ、「プレゼンテーションにおいて、最も重要なのは、『聴衆が何を求めているか』ということである。そこから、内容と見せ方が決まってくる」(37ページ)と説く。そして、オリンピックの目的が「東京ないし日本の『ブランド』を再構築するまたとない機会」(42ページ)という。 瀧本さんは、「アルバイトの店員は、「儲ける仕組み」に関与していない」(51ページ)として、「みずからが『資本=儲ける仕組み』の形成に関わり、リスク・リターンをシェアすること」(54ページ)と指摘する。また、「不確実で厳しい未来においては、『自分の労働をコモディティ化させないこと』が重要になる」(87ページ)と提案する。 瀧本さんは、ネットの炎上事件について、「ネットにおける発信者は、閲覧数を増やすことを基準に執筆をするので、より炎上しやすい、極端で質の低い情報発信を行うインセンティブを持つようになる」(136ページ)と指摘する。そして「主張が極端であれば極端であるほど、ごく一部の人間を深く『ハマらせる』構造になっているネットの世界では、危険な思想を助長させやすい」(140ページ)ともいう。 さらに、話題は教育や政治に及ぶ。 話があちらこちらに飛ぶために、最終章のアドバイスが弱いものになってしまったのは残念である。