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このミス、週刊文春ミステリーベスト10、ともに第3位。 アメリカ最高のミステリーに贈られるエドガー賞最優秀長編賞を受賞。 TVドラマ化された巨匠初のミステリー。 老若男女が職を求めて早朝から列を成す市民ホール。そこで惨劇は起きた。突如あらわれた一台のメルセデスが人々の群れに突っ込んだのだ。死者8名、重傷者多数。現場から逃走したメルセデスはほどなくして発見されたが、運転者は姿を消していた。マスコミが「メルセデス・キラー」と呼んだ大量殺人犯は逃げおおせたのだ。 それから一年。この事件を担当した退職刑事ホッジズのもとに手紙が届いた。差出人は「メルセデス・キラー」。犯人はホッジズを愚弄するような言葉を書き連ねていた。退職から半年を経て、生きる目的を失っていたホッジズは動き出す。名刑事と謳われた彼が最後の最後に解決できなかった大事件を調査するのだ。一方、「メルセデス・キラー」ことブレイディは歪んだプライドを抱えつつ傍目には平凡な暮らしをつづけていた。仕事はアイスクリーム売り。ターゲットはホッジズだ…… 病的な殺人者を追う不屈の退職刑事。あの巨匠が40年の作家生活で初めて放ったミステリー大作。アメリカ探偵作家クラブ最優秀長編賞受賞の傑作!
レビュー(18件)
巨匠のミステリー
ホラー作家と呼ぶには余りにも多種多様多彩な作家です。 巨匠初のミステリーと言う謳い文句ですが、犯人は既に解っているので、推理的要素はありません。 ですが、ジャンルに縛られず、面白いモノは面白い。 最初からグイグイ引き込まれ、中弛みも無く、最後まで一気に読めます。 デヴュー半世紀になろうかと言う、大ベテランですが、全く衰え知らず。 初期中期の作品より、更に更に面白い物語を連発。 キング読んどけば、間違いありません。