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小林よしのり苦悩すーー日本のナショナリズムに火をつけ戦後の言論空間に地殻変動を巻き起こした『戦争論』から9年。日本に出現したのは「危険なナショナリズム」だった。ネット右翼、ネオリベ一派の「偏狭なナショナリスト」は小林よしのりが『戦争論』によって昂揚させた「愛国心」から生まれたのか? 日本に真のナショナリズムは育ちつつあるのか? 今回はパラオ現地取材による「日本統治論」、自らの故郷・福岡から「美しい国」を描く「パトリ(故郷)とナショナリズム」、挑戦的意欲作の「国家と結婚」、など新しいテーマが満載。さらに語り下ろしと漫画による“沖縄戦スペシャル”、ギャグ漫画「ザ・樹海」なども特別収録する。
レビュー(10件)
「わしズム」「SAPIO」収録のゴー宣とオリジナル漫画、及び書き下ろし にて構成された作品です。 まず、小国パラオに対する作品が興味深く面白いね。 往時の日本とパラオの関係性が垣間見れて、勉強になる。 オリジナル漫画「ザ・樹海」もいい。 やっぱりフィクションのセンスも全然衰えていない感じがする。 後半の「沖縄論」のその後を描く作品では、沖縄戦について詳述され、 また現在の沖縄の状況とその未来に対する視座が見て取れ、一縷の希望 も感じさせてくれます。 単行本未収録の数々の作品群。まさに良質EXTRA。
ただの漫画と侮るなかれ。読むのに非常に頭を使います。
内容が多岐にわたる感じでおもしろかったです。どこからでも読める形です。歴史って奥の深いものですね、外国との接点もいろいろあって興味が湧きます。昔の人は視野が広かったんですね、今はどこまで狭くなれるか競っている感じがします(特にマスコミ)息が苦しくなります。こういう本を読むと手間がかかっている分、深さが身にしみてうれしくなります。
賛否両論ある小林よしのり節は健在。歴史、世界情勢などを考察する際のとっかかりとして読めばよいだろう。国家・国民とは?クニとは?というようなことを考えるネタとなろう。
マンガ
ゴーマニズムを2冊まとめて買うと本当に読み終えるのに時間がかかります。でも面白くてためになるので止められません。